レコード•コレクターズ「昭和歌謡名曲ランキング70年代編」を読む!

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何度かここでも書いているような気がするんですけど、わたくし「ザ・ベストテン」世代なんですね。だから洋楽にハマる中学2~3年生になるまでは歌謡曲のランキングは大好きでした。ラジオでも土曜の午後とかはランキング番組をよく聴いていたことを思い出します。

そんなわけで、このレコードコレクターズ25年10月号の「昭和歌謡名曲ランキング70年代編」は大いにココロ惹かれるものなんですね~。気付いた時には売り切れ、各通販サイトも品切れだったのですが、どうやら再販されたらしく、無事購入することが叶いました。

まずパラパラとランキングされた200曲を見てみると、70年代前半はまだ幼児だったりするので知っているのは後半が中心になってしまいますが、それでもさすがランキング曲、前半でも知っていたりサビだけはわかる曲がほとんどでした。親によると、3歳くらいの自分はよく「また逢う日まで」「空に太陽がある限り」を熱唱していたそうですわ。覚えているような、いないような。

その「空に太陽がある限り」が、ランクインしていないという事実には驚かされました。何度も見返したのですが、無かったんです。(見落としていたら、平謝りではありますが…)何故なんだろう。確かに「スター」としてバラエティ番組でもてはやされた錦野旦(当時は「にしきのあきら」)、最近はテレビで観ることはありませんがまだ元気で活躍しておられます。まあ、こうしたランキングは選者あってのものでリスナーズポールではないので仕方がない事ではありますね。選者によっては選んではいるようでした。昭和歌謡が全盛期を迎えたと思える70年代、さすが層が厚いという事でもありますね。

上位が分かってしまう表紙ではありますが…

例によってランキング自体はここではネタバレになるので公表はしませんが、自分が印象に残っている歌手の曲はどのくらいランクインしているか綴っていきましょうか。

まず何と言ってもジュリー。沢田研二ですね。「ザ・ベストテン」と言えば折れ線グラフのフリップを持ったジュリーでしょう。当然のように「勝手にしやがれ」を中心にして6曲をベスト200に送り込んでいます。小学生だった我々男子は掃除の時間に箒をスタンドマイクにして帽子を投げまくって女子を怒らせていたものです。とは言え例えば「TOKIO」などは80年の曲なので、ジュリーがヴィジュアル的にも大スターとして君臨していたのは70年代後半~80年代前半なんですね。それでも6曲。凄いです。

続いてヒデキ。西城秀樹ですね。…あれ、3曲ですか。しかも「ヤングマン(Y.M.C.A.)」がランクインしていないし。いくらカバー曲とは言え、70年代邦楽を代表する曲じゃないですか?そしてランクインした曲の順位も全体的にあまり芳しいものでもありません。ランクインしたのは「激しい恋」「傷だらけのローラ」「ブルースカイブルー」で、どれも名曲なのは間違いありませんね。「激しい恋」の振り付けは、当時の幼稚園男子は皆真似たものです(笑)。でもなあ…まあ、票が割れたんでしょうね。

やっぱり郷ひろみも必要ですよね。こちらは5曲で割と上位に着けていたりします。そのうち一曲は樹木希林とのデュエット「林檎⚪︎人事件」です。それにしても一番上位にランクされたのが「ハリウッド・スキャンダル」というのは少々驚きましたね。ちなみに「ジャパ~ン」でお馴染みの「二億四千万の瞳」は80年代ですね。

そうすると残る御三家は野口五郎ですね。これまた3曲とは少々意外ですね。とは言え私が好きだった「コーラスライン」や「19:00の街」は80年代の曲でしたから、まあ仕方がないかなあ…。「カックラキン大放送」でのダジャレ、好きでした(笑)。

70年代といえばピンク・レディー。衝撃的な存在でした。さすが、5曲ランクインしていますね。特大ヒット連発でしたし、どれを投票するかおそらく票が割れただろうなあ…と思わせます。私と同世代か少し上のお姉様方は今でも振り付けを覚えているのでは?

それならば、とやっぱりキャンディーズですね。こちらは4曲で、しかも全てトップ100以内に送り込んでいます。強いですね。「8時だヨ!全員集合」のレギュラーだった事も見逃せませんね。当時老若男女、キャンディーズの3人が歌う姿を目に焼き付けられているはずです。

そしてそして、何と言っても山口百恵ですね。堂々の6曲です。やっぱり70年代は百恵ちゃんとジュリーだったのか。いい歌多いですからね~。一番上位は「プレイバックPart2」、歌詞の「バカにしないでよ」は小学生時代みんなマネしておりました(笑)。やっぱりインパクトのある曲ですよね。

ドーナツ盤、レコ屋で見つけたら時々入手しております。

「あの曲が入っていない」「あの人はなぜ?」などと言っても仕方がないと分かっていても言いたくなってしまうのが、こうしたランキングもの。私の好きな「世良公則&ツイスト」が一曲も(と言っても70年代は3曲だけですが)入っていないとは…。みんな「銃爪」歌わないの?歌わないか(笑)。

松山千春もランクインなしですか。とは言え70年代でのヒットは「季節の中で」「窓」くらいでした。「長い夜」も70年代だと勘違いしてましたわ。「季節の中で」くらいはせめて…(未練がましい)。

そう言えばこのランキングには「再評価」という要素も含まれているそうで、松原みきの「真夜中のドア」がランクインしているのもシティポップ人気が海外に波及した事での現象とも言えるでしょうね。

そんなわけで色々感想を並べ立てましたが、それだけ自分の感受性が強い時期にハマったわけでしょう。まあ、超・個人的に言えば「70年代」ではなく「75年~84年」の10年にするのが一番良かったりしますね。84年以降は洋楽に耽溺して行きますし…。冗談はさて置き、楽しめる一冊でした。何度も読み返せますね。

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