マキネッタ、買っちゃいました。
前から家でもエスプレッソのような、ドリップとは違う仕上がりになるコーヒーを淹れてみたかったんですよね。それに、あの器具自体が持つ「カタチ」の魅力もあります。アルミの質感やクラシックで完成されたフォルム…一つ家に置いておきたい「モノ」の一つだったりします。
今回決定打になったのはたまたまサイトで見たビアレッティの「イタリアンカラー」のタイプ。これは素晴らしいではないか!定番のシルバーに鈍く輝くアルミそのままのタイプも捨て難いですが、価格も変わらないし、よしこれだ、まさに「ジャケ買い」的に決めてしまったのです。
我が家にビアレッティ・モカエクスプレスがやってまいりました。最も一般的に知られるタイプで、大きさは3カップ用です。箱を開けると紙にざっくりと包まれた本体が。これも何だかイタリア的な大らかさを感じてしまいますね。
中からは期待に違わず、素敵なイタリアンカラーに彩られたマキネッタが現れました。これだけでも何だか満足感を覚えてしまいますが、さすがに飾るためだけに買ったわけではないですね。使わないと。それでは、早速レビューしますよ!
私が購入したのは3カップ用ではありますが、エスプレッソの事なのでかなり少な目になりますね。まずは水を入れましょう。真ん中をクルクルと回して外すと、粉を詰めるための部品が現れますが、その部品(バスケット)を外すとそれは漏斗状になっている事がわかります。外した後、つまりは一番下の部分に水を入れるわけですね。ここを「ボイラー」と言います。水量は150mlほどですが、目印となる線があるのでそこまでで大丈夫でしょう。バルブがありますが、その下です。
次はコーヒーの粉ですね。マシンを使用する本格的なエスプレッソと異なり、あまり細かく挽いてしまうとフィルターが目詰まりを起こすようなので、「極細挽き」ではなく「細挽き」にします。ミルは最近愛用しているKingrinder「K2」では60~80クリックとマニュアルには記されていたので、70クリックで試してみます。量は19~21gということで、20gで淹れてみましょう。豆は地元のコーヒー豆チェーン店「ワルツ」で購入した「モーニングカップ」という、ブラジル、ホンジュラス、コロンビアのブレンドです。水出し用に用意していたものですが、フルシティローストでちょうど良いかなと。
慣れれば少なくなるのかもしれませんが、粉をバスケットに入れる時にどうしても外に粉が落ちてしまいます。何か下に敷いて作業した方がいいでしょうね。
粉を入れたらスプーンで軽く馴らします。マシンを使うエスプレッソのようにギュウギュウに押さえつける必要はありません。とは言え、20gの粉を全て詰めるのは結構大変ですね…。それが終わったら上部(「サーバー」と言います)を元通りドッキングさせて準備は整いました。ここで注意するべき点は、ボイラーとサーバーはスクリューキャップ状に連結するようにできていますので、ボイラー側の溝に粉が付着しているとうまく締まらなくなってしまう事です。バスケットには粉が溢れていますが、そこに直接触れているボイラー側の溝には粉がこぼれていてはいけないので、慎重に取り除かねばなりません。
さあ、火にかけましょうか。おっと、その前にコンロの五徳はそのままでは対応できないですね。サポート器具が必要になります。私は「イシガキ」というメーカーのものを用意しました。他にも何社か出ていますから、形の好みで選んでいいでしょうね。
五徳サポートを設置してマキネッタを置くと、その安定感に少し感動を覚えました。弱火にかけて待ちましょう。しばらくすると湯が沸騰する「ボコボコボコ…」という音が聞こえてきます。そしてその音が収まったら出来上がり~!
サーバーの蓋をそっと開けてみるとコーヒーの液体が溜まっているのがわかります。そのままカップに注ぐと濃厚なコーヒーが少量出ました。豆20gと考えると、量はドリップコーヒーの半分と言えるでしょうか。マシンを使った本格的なエスプレッソほどトロッとはしていませんが、十分濃厚に見えます。
飲んでみると確かに濃いですが、とにかくコクが強くパンチがあります。砂糖を入れてもいいでしょうし、私は牛乳を少し入れてみました。これで美味しい「モカ」(”MOKA”であって、コーヒー豆の種類の方(MOCA)ではありません)をいただく事ができました。個人的にはこれは牛乳を入れるのが好みですかね~。カフェラテにしてみたいところですね。ラテアートまでは無理かな…などと妄想だけは掻き立てられております(笑)。
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