SCAJ2026での華々しいデビューから、売り切れ状態が続いていたHARIOの新しいドリッパー「V60 NEO」、ようやく手に入れることが出来たのでレポートしたいと思います。
まあ、何せ注目商品ですから既にYouTubeなどで抽出動画などはご覧になった方はかなり多いでしょうね。そこから導き出される特徴は、
- 抽出スピードが速い
- 浅煎りに向く
といった声が多く聞かれます。実際はどうなのか、ようやく試すことが出来ます。いやあ、長かった…
購入したのは2~4杯用の「02」です。本体は薄いトライタン樹脂で出来ていて、黒の半透明なカラーリングはカッコいいですし、汚れも目立たなさそうなのも嬉しいですね。台座の部分はシリコンゴム製、つまり取り外しが出来るので本体部をスイッチドリッパーに付け替えることも可能なわけですね。ノーマルな「V60」のような取っ手が無いので、個人的にはそこが不便だったりします。S字フックに引っ掛ける、という収納をしているものですから…まあ、これはあくまで「個人的」な事情ですね。しまう場所は…また考えることにしましょう(それまで出しっぱなし?)。

見た目における最大の特徴は何といっても「72本」(!)にも及ぶリブですね。これで抽出速度と抽出効率をアップさせているわけです。確かに実際に見ると、このリブの多さには感心させられます。何と言うか、すり鉢のようでもありますね。リブ自体の深さはそれほどでもありませんが、確かにこれがスパイラル状に渦を巻いて下に降りていく様は流れが速そうに見えます。そしてその72本の細くなったリブは最終的には9本のリブに収束される形になっています。

実際にドリップしてみましょう。何度か飲んでいるルワンダの浅煎り。ハニー精製で爽やかな甘さが特徴です。ちなみにフィルターはいつも使っているCAFECのアバカです。
抽出時間は…そんなに変わらないかな?この豆で淹れる時にはドリッパーをスピンと言いますか、揺らすのでその分詰まりやすいかもしれませんね。
味の感想は、まず「甘い!」でした。もちろんこの豆の特徴なのは前述の通りなのですが、それが際立った感がありましたね。普段使うCAFECの「フラワー」や同じハリオの通常の「V60」に比べると「V60」→「フラワー」→「NEO」の順に甘みが増していく感じです。「ひつじ珈琲」のエチオピア・ゲイシャの豆で試しても同様の甘さが際立ちます。浅煎りに良い、というのは確かにそうですね。

中煎りではどうか。同じ「ひつじ珈琲」のパナマ(ゲイシャではない)で試してみました。これまでの感想は少しスパイシーな苦味とほんのりと酸味と甘味、というものでした。「NEO」で淹れると甘味の割合がアップしましたね。親しみやすい、マイルドなコーヒーで美味しいです。
それにしても、と思うのが抽出時間。巷で言うほど速いかな?という疑念が拭えないので計測してみました。豆は中煎りのエチオピア・イルガチェフェG1(コモディティ)です。一杯分淹れて普通のV60が2分10秒、NEOが2分ちょうどでした。結果は10秒NEOの方が確かに速いですね。まあ、普通に4投した結果ですので、ブレがあったかもしれません。ただ普段しない1投をして比較しても仕方がないかな、と思いまして。それでも10秒。これを「10秒も違う」のか「10秒しか違わない」と受け取るのは人それぞれかもしれませんね。私は前者の印象を持ちますが、それでも10秒の違いは味に出るかもしれません。
実際、味に関してはここでもNEOで抽出された「甘さ」が印象的でした。この豆、買ってからしばらく忘れていたもので、3ヶ月近く経って開封したらモカらしい味わいや香りが希薄になってしまっていたので残念に思っていたのです。それもあってこうした実験に使ったのですが、NEOで淹れた方は「あの」甘みをある程度復活させることが出来たのです。NEO恐るべし?

ですので、私の結論としては浅煎りから中煎りに関しては甘みを引き出すのが上手なドリッパー、というものになりますね。抽出速度に関しては、速いには速いがそれほど気にする必要も無いかな、というところです。個人的には全く普通に使えます。エッジの効いたメリハリのあるフレイバーが欲しいのならば従来の「V60」、マイルドな甘みを堪能したい場合は「NEO」、という感じで使い分けが出来るのではないでしょうか。
使い勝手に関しては、シリコンの台座が最初は少々頼りない感触もありますが、滑りにくいので安心感があります。汚れが目立たないカラーリングもありがたいですね。ガンガン使っていこうと思っています。あとは取っ手が無いので収納場所ですね(笑)。まあ逆に使う頻度が高くなるという言い方もできます。
今回深煎りに関しては手持ちが無かったので試せなかったのですが、手に入れてドリップした時には追記したいと思います。


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