先日行った「SCAJ 2025」で購入した「Stranger’s Box」。「PostCoffee(ポストコーヒー)」がプロデュースしている人気シリーズですね。こちらは粕谷哲、畠山大輝、川野優馬、岩崎泰三と現代コーヒー界をリードする4人があるテーマを元に素晴らしいコーヒー体験を届けてくれるというもの。SCAJでは先行発売だったわけですね。(ただ現在も予約販売終了してしまいました)
今回のテーマは「Coffee is Fruits!」というもの。つまりコーヒーから果実を感じさせてくれるものをそれぞれのチョイス、焙煎具合で「これだよ!」と提示してくれるわけですね。この企画は今回で第6弾との事ですが、私は初めて購入しました。気になっていたものの、価格がなかなか…(笑)。SCAJに行って、ちょうど4人がプレゼンしていたことだし、サインもしていただけるとの事だし、せっかく東京まで来たし、先行発売だし…などと自分に理由をつけて購入に至りました。45g×4=180gで3500円なので、なかなか高級です(いつまでグダグダと…)。




とにかく今回は飲んでみた感想などを述べていきましょう。
まずは川野優馬さん。「Light Up Coffee」の代表ですね。今回の豆はウォッシュド精製のペルー。「Familia Tocto」という名称で、フレーバーは「焼きリンゴ、白桃、フローラル」とあります。写真にもリンゴが写っていますね。さて実食!なるほど~、嫌な渋い酸味を一切感じさせない、すっきりした中にもトロッとした甘さが際立ちます。そしてフワッと漂う後味、鼻の中に残る芳香。優しく、柔らかいですね。これは確かに高級なコーヒー。


次は畠山大輝さん。SCAJでブースを見つけられなかった…。こちらはシングルオリジンではなく、「Mellow Blend」と名付けられたブレンドです。内容はボリビア(ナチュラル)、ケニア(ウォッシュド)、エチオピア(アナエロビック・ナチュラル)となっていました。フレーバーは「チョコレート、ベリー、ピーチ、オレンジ」となっていて、深煎りではないのにチョコレート系を頭に持ってくるのは珍しいのではないでしょうか。ただチョコレートにフルーツって合いますよね。個人的にはオレンジピールの入ったチョコレートは大好きだったりします。さあ実食!…ああ、ほんのり感じる甘さがチョコっぽい。ブラジルのコーヒーにチョコレートを強く感じたりしますが、これはどの豆で出しているんだろう。ブレンド配合の妙、でしょうかね。

そして粕谷哲さん。精力的な活動が印象的ですね。ナチュラル精製のエチオピアを少し深めに焙煎したところがミソでしょうね。テイストは「ぶどう(巨峰)、乾燥いちじく、ダークチェリー、チョコレート」となっています。エチオピア(モカ)の中深煎りは馴染み深いですが、こちらはナチュラル精製ですからね。一味違うのでしょう。さあ実食!…やっぱり一味違いました!ナチュラルならではの濃厚感が確かにマスカットではなく巨峰ですね。そしてドライフルーツ感もあります。こうなるわけですね、納得です。スペシャルティは大抵浅煎り~中浅煎りにしますが、あえて中深煎りも面白いですね。


最後に岩崎泰三さん。現在のコーヒー界を牽引する存在と言えますね。そんな泰三さんが選んだのは雲南。今、中国と言えばファーメンテーションですね~。こちらはズバリ、桃です。正直な話、これまでこの精製方法は「さすがに怖いな」と避けてきていた部分はありました。フレーバーティーとか、あまり好まなかったので。こういう機会でもなければ飲むチャンスは訪れなかったかもしれません。しかし思い出したのですが、ファーメンテーションは一昨年大阪で行われた「YouTuber Coffee Fes」で試飲していたのでした。それも泰三さんの「NOUDO」だったのです。色々言いましたがとにかく実食!…結果、そんなに恐れるものではなかったのです。まあ、当然か。確かに桃の香りとフレーバーはまさに「ホンモノ」ですが、そこまで強烈に主張するものではなく、むしろコーヒー本来の味と非常に溶け合ってこれはこれである種の「ブレンド」のように感じさえしました。面白いものですね。とりあえずはファーメンテーションに抱いていた固定観念みたいなものは払拭されました。ありがとうございます。

どれもやっぱり「さすが、これは良い豆だわ~」と「高級感」と「満足感」を味わわせてくれました。このクラスの豆は普段なかなか買えないので、大変良い勉強させていただきました、という気持ちです。でも、一度味わっちゃうと、たまに買いたくなりますね(笑)。そんな時はまた、このPostCoffee(ポストコーヒー)のお世話になるかもしれません。




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