こういうコーヒーに関するブログを書くのであれば、そもそもコーヒー豆をもっとクローズアップしなきゃいけませんね。ドリッパーについての章でも少し触れましたが、今回はもっと掘り下げていきたいと思います。
コーヒー豆をどこで手に入れるでしょうか?例えばスーパーならば著名なメーカーのブレンドでテイストは色分けされていたりすると思います。そして販売されているのは既に挽いてある「粉」の状態が多いですよね。
もう少し拘りたい方ならば「カルディ」のようなチェーン店でしょうか。ここにはまず看板ブレンドなどがあって、加えて季節の豆やブレンドがあって常に店頭が変化するように工夫していたりします。注文の段階で「豆のまま」か「挽いてもらう」か選べますね。
そして個人店舗の焙煎店ならば、やはり看板ブレンドもありますが単一種いわゆる「ストレート」の豆がずらりと並んでいますよね。「モカ」や「マンデリン」とかなら分かりますけど、ちょっとオシャレな焙煎店(ロースター)だと「エチオピア」?「インドネシア」?という場合もありますね。実は「モカ=エチオピア」「マンデリン=インドネシア」なんですけど、これで敷居が高くなってしまっている場合もあると思います。さらに「ナチュラル」??「ウォッシュド」??と、「ただコーヒー豆を買いに来ただけなのに、なんでこんなに惑わせるのだ」と言いたくなるような状態になるかもしれません。
そこでまずは代表的な豆の種類を解説して、ある程度の予備知識を持って買い物ができるようになれば、その先には楽しい世界が広がっている(沼が待ち構えている場合もありますが)という流れで行きたいと思います。そこまで知識があれば、あと分からないところはお店の人のアドバイスに従ってみるという感じでいかがでしょうか。最初から全て知っている必要はありませんから。
それでは代表的な6種類のコーヒー豆を解説していきます。
ブラジル:
コーヒー豆最大の生産国。インスタントや加工用としても用いられるのはこのブラジルが殆どです。昨年の霜害で価格が上がって、全体的なコーヒー豆の仕入価格の上昇を招いていたことはニュースにもなりましたね。
焙煎→中煎りから中深煎りが多い。深く焙煎するほど、苦味が増します。
特徴→最も使われるだけあって、いわゆる「コーヒー」といえばこの味になると思います。とは言え酸味は少なく、「酸っぱいコーヒーはちょっと…」と言われると勧められるのはブラジルになるケースが多いです。総じてマイルドなのでブレンドのベースにもよく用いられます。
コロンビア:
こちらも有名ですね。国の重要な産業でもあります。「スプレモ」と呼ばれるものがメジャーな存在で、ブレンドでない「ストレート」コーヒーの入門としてもピッタリです。
焙煎→中煎りから深煎りまで幅広い。日本では昔から特に深煎りが好まれていました。
特徴→酸味が少しある分、こちらが一番バランスは取れているとも言えます。苦味寄りか酸味寄りかと問われれば中間となります。深煎りにすればするほど、酸味より苦味や甘みが優ってきます。
エチオピア(モカ):
モカという名前の方が当然有名ですが、最近は産地で揃える傾向にあります。酸味と言えばモカと言われるくらいジューシーな果実感のあるコーヒー。
焙煎→浅煎りから中煎りで爽やかな酸味を生かす焙煎がメイン。たまに「モカフレンチ(カルディ)」のように深煎りもあります。
特徴→前述したように酸味代表。香り、フルーティな酸味が好きな人にはたまらないのです。「コーヒーは苦いのがイヤ」という方にもピッタリです。手に入りやすい「イルガチェフェ」種で、ここからコーヒーの魅力にハマる人も多いです。
インドネシア
(マンデリン):
「マンデリン」も古き良きコーヒーの代表格ですね。酸味の「モカ」に対してこちらは「苦味」のイメージ。マンデリンの他には「トラジャ」もありますね。
焙煎→苦味を生かすため、深煎りが多いです。(私は深煎り以外を飲んだことがないので、一度浅煎り〜中煎りも試してみたいですね)
特徴→苦味とコクが持ち味で、酸味は深煎りにするためもあってあまり感じません。コーヒーらしい苦さを味わうならこれですね。カフェオレにも合います。
グァテマラ:
こちらも昔から有名ですね。とは言え、このグループの中では少し知名度は落ちるかもしれません。
焙煎→中煎りから中深煎りといったところです。
特徴→華やかな味です。苦味、酸味それぞれが主張して複雑な味わいになるので、好き嫌いが分かれるかもしれません。ブラジルやコロンビアとブレンドすると、いい感じにバランスが取れます。
タンザニア
(キリマンジャロ):キリマンジャロも酸味が特徴ですね。標高が高いので酸味がつきやすいという事だそうです。
焙煎:浅煎りから深煎りまで意外に幅広い。それぞれに別の味わいがあります。
特徴→浅煎りから中煎りでモカより酸味の「キツさ」が出ますが、この強さにハマる人も多いですね。深煎りで苦味を強めてガツンとした味わいを楽しむことも大いにアリです。
まずはメジャーどころの豆を紹介しました。最初はこれだけ知っていれば十分、基本を押さえておけば怖くはありません。ちなみに私の場合は、最初は特に強い好みなどは無かったので、雑食的にとにかく色々試してみました。個人的には、どれもそれぞれの特徴が出ていれば美味しいですね。だから対極的な種類の豆を常備していたりしますね。それを人は、「沼」の第一歩と呼ぶ…(笑)
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