現在、持っているカートリッジを紹介します。

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さて今回は今持っているカートリッジについてお話しますね。もう一度整理しますと

  • ライラ「ヘリコン」
  • オルトフォン「CG25Di」
  • ベンツ・マイクロ「WOOD SL」
  • オーディオテクニカ「AT33PTG2」

という現有ラインナップになります。全てMC型です。一つ一つ特徴や使い方など説明していきますね。

持っているカートリッジを一堂に会した写真がありました(笑)。うーん、満足感あります。

ライラ「ヘリコン」

実は日本のブランドというライラ。特にこの「ヘリコン」は90年代後半から00年台にかけてはアナログ回帰の中で脚光を浴びていたハイエンド的存在かと思います。当時の価格「17万円」は今や中堅機の価格になってしまいましたが…

姿形もカッコいいですよね〜

そんな高級機を、「オーディオを卒業する」という友人から安価で譲ってもらったものなので、大事に使っていたいものです。そのため、本当は主役でバリバリ使いたいカートリッジなのですが、時折登場するような形になっています。「オヤイデ」のカーボンシェルに取り付けて、ロングアームに取り付けます。巷では「高解像度繊細系代表」のようなイメージを持たれていますが、むしろガツンと来るなかなか勇ましい音を出してくれますよ。確かにこの情報量と力感の両立はさすがだと思います。現代的なストレートアームでも、うちのような古典的とも言えるロングアームに取り付けても十分力を発揮してくれる、対応力の幅広いカートリッジというのが私の印象です。古い音源には合わない…とも言われますけど、私は全くそうは思いません。

針圧は必ず1.6〜1.75gの間でとの事で、かなりシビアです。自分はほぼ真ん中の1.68gで合わせています。聴感でもそれでバッチリなのではないかと思います。針圧計は必要ですね。

ベンツ・マイクロ「WOOD SL」

こちらも中古で入手しています。と言うか、今持っているものは全部中古でしたわ(笑)。純正アームの方に装着しています。高解像度系のカートリッジですが、ハウジングが木製なのであまりそちらに行き過ぎないような音作りが上手いメーカーだと思います。繊細さはヘリコンと張り合える力を持っていると感じます。力感に関しては比較すれば少し控えめかもしれませんが、必要にして十分な範囲。ジャズならば現代的ピアノトリオには最適でしょうかね。ポップス系でもアコースティック成分の多いもので本領を発揮しそうです。元気の良さに関しては下のグレードの「ACE」の方により多く感じますね。だから前回推奨に挙げました。こちらが入手できたので「ACE」は手放しましたが、キャラクターは少々異なるので持っていても良かったかも…とは言え、その時は「何か売って買わないと」という気持ちが働いてしまうんですよね〜贖罪の意識とでも言いましょうか。

この時はヘッドシェルに取り付けていました。

まあとにかく、普段常に使っていて何の不満も感じない質の良いカートリッジであることは間違いありません。しかしまあ、これも新品価格はかなり上がっちゃいましたね〜

ストレートアームに付けていて怖いのが、針カバーが無いところ。結線のやり直しとか作業をする時にヒヤヒヤするんですよね〜かと言ってこちらは「ヘリコン」と違って、ロングアームとの相性は今ひとつだったので、やはり純正アームに付けざるを得ませんね。

オーディオテクニカ「AT33PTG2」

いかにも日本製、といった丁寧な音がしますね。音の「縁取り」をしっかりと出してくれます。まあ、何と言ってもコスパが高い!これに尽きます。オーディオテクニカという企業の力を知らしめてくれますね。大抵のメーカーは規模が大きくないので、どうしてもコスト高になってしまいますから。前回書いたように、無印「PTG」を使った事もありましたが、こちらは個人的には線が細かった印象があり、そこは「2」では少し改善されたかなと感じる面はあります。ただこれはどうしても聴く音楽の種類にもよりますから、優劣ではないとも思いますね。

これは純正アームに取り付けてみたときの写真です。

上記2つのカートリッジに比べると力感が薄いように感じてしまいます。まだ本領を発揮させられていないのか?少し針圧を重めにしたりもしましたが。ある意味、フラットバランスなのかもしれないですが…それもあって、登場回数は少なくなっております。もし、上手く使っている方がいらっしゃれば、教えて頂けたら嬉しいです。

テクニカらしく「テクニハード」素材の15gシェルに取り付けています。

オルトフォン「CG25Di」

最後はモノラル。往年の名器「CG25」のブラッシュアップバージョンで、今販売されているものはシェル素材を変更した「MK2」になっています。モノ針に関しては、「DL-102」→「SPU MONO」と来て今に至ります。ジャズでオリジナル盤あるいはそれに近いものなどはモノラルが多いので、欠かせない存在ですね。真ん中に力が集中した太い音像はちゃんと前後には広がります。針が上下には動かない完全モノラル用ですので、くれぐれも間違えてステレオ盤をかけてはなりませぬ。ちなみに最近の復刻モノラル盤をこれでかけると今ひとつな印象です。やはりカッティングが違うんですかね。

やっぱり安定の「Aシェル」の形状は美しいですね。

このカートリッジはMC型ですがMM型一歩手前のような出力なので、なかなかに調整が難しいのですが、専用昇圧トランス「ST-M25」で解決しました。

昇圧トランスと言えば、普通のMC型用にフェーズテック(現:フェーズメーション)の「T-3」を使っています。フォノイコにもMCポジションはあるので必要ないと言えばないんですが、トランスの濃いめの音がやっぱり好きでして(笑)…これまた中古で入手しましたが、本当にコスパの高いトランスです。手頃なものを探しているのであれば、オススメです。新品ならば「T-320」が後継になりますかね。

愛用トランス、「T-3」。コスパ高し!

アナログは楽しい。早く聴ける環境に戻らねば…

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