フォステクス同士で2ウェイスピーカーを(1)

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また過去の話をしてしまいますが、私が実家から集合住宅に引っ越して最初に作ったスピーカーが「FW168HP」「T250D」という、フォステクス同士の組み合わせでした。2015年の事でございます。これらのユニットは友人から買い取らせていただいたもので、ちょうど「クオリティの高いスピーカーが作りたいなあ、どうしようかなあ」と思っていたところだったので、まさに渡りに船だったわけなんですね。

さて、このユニット達、届いた感想は「重い!」でした。ウーファーが重いのは当然と言えば当然ですが、トゥイーターまで重いとは…しかし、この大きな大きな磁石、これは期待出来そうではありました。重さが全てではないとは言え、強力な磁気回路を持っている事はやはり一つの指標ではあるでしょう。

エッジも含めて近未来的?形状のコーン紙が特徴的ですね。
窪ませた3方向全てにウーファーを付けた姿を想像してしまった…

この「T250D」というトゥイーターは発売当時ドームタイプのハイエンドモデルということで、

  • 振動板に純マグネシウム採用
  • 大型マグネットを三段重ね
  • 大振幅に耐えるタンジェンシャル形状エッジ

という特徴を持っています。また、ウーファーに近い位置でレイアウトできるように三方を窪ませた特殊なフレーム形状を持っています。これは何故三方?下部だけで良くない?という疑問を持ってしまう形ではありますが…まあ、いいでしょう(笑)。振動板が純マグネシウムというところも興味深いところですね。

そしてウーファーの「FW168HP」は

  • 「HP振動板」を採用
  • ハイブリッド素材を使用したコーン紙
  • タンジェンシャル・エッジ
  • 素直に高域が減衰した特性で、コイルが不要

と、いろいろありますが何と言っても特徴的なのは最後の「コイルが不要」という点ですね。ここにかなり惹かれます。やはり使わなくて良いのであれば、無い方がいいですからね。黄色いコーン紙も、限定品か?と思わせる程の仕様のようでした。フォステクスのウーファーは、昔FW168を使った事があるのですが、何だか「重い」低音でそれを拭い去るにはそれなりのアンプやケーブルが必要で苦労した事が思い出されます。今だったら、もっと良い音で使えたかもしれません。そのリベンジという気持ちもありました。このコイルの要らないウーファーからは、フルレンジ的な軽めのスピード感がある低音を聴く事が出来るのではないか、と。

これが決定なわけではありませんが、こんな感じでシミュレーションしました。

ただ、16cmという口径は狭い自室では「ちょっと大きいな」とは思いました。それもあって、ブックシェルフの中でもできるだけ小さく作ろうと思い立ったのです。トゥイーターが幸い例の特殊なフレーム形状なので、高さは抑えられそうです。幅もウーファーのフレームギリギリまで詰めましょう。容積はある程度奥行きで稼げばいいか、と割り切って設計しましょう。この時も、「スピーカー設計プログラム」など使いながら詰めていきましたが、優先すべきは大きさなので妥協点を見出します。

設計図です。本当に900×900の板をギリギリまで攻めてみました(笑)。

決定したサイズは「幅210×高さ355×奥行き230」という感じになりました。オーソドックスにバスレフ方式ですがリアにスリットダクトという「マイ王道パターン」にしています。ダクトは長さ155mm、高さは15mm、幅は180mmとしました。これを書いていて思い出したのは、何とか板を900×900mmで抑えるように設計した事ですね。だから余りは本当に少ないのです。

さてさて、あと足りないものは…そうそう、コンデンサは必要ですわね。続きは次回に…

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