CAFEC「DEEP 27」ドリッパーでキレとコクを同時に味わおう。

COFFEE
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もう発売から1年程が過ぎてしまいましたが、ようやくCAFECのフラワードリッパー「DEEP27」を手に入れたので早速レビューしたいと思います。

購入をためらっていたのは「1杯用」という点ですね。家では細君の分と合わせて二人分淹れることが多いのです。ただ、自分一人の時間に淹れる事が無いわけでもありません。この「DEEP27」は簡単に淹れられることも売りにしているので、悪くないかな…とも思い始めていました。また、そうこうしている内にカラー展開が多くなって来ましたね。コーヒーに合うクリアブラウンのカラーが出て俄然欲しくなりました。ある意味「ジャケ買い」かもしれませんね(笑)。

そんなわけで届いた「DEEP27」、いや~このクリアブラウン!本当にいい色です。これだけで「買って良かった」と思わされてしまいますね。CAFECのドリッパー、最近は環境にも配慮した素材「トライタン」という樹脂を使用しています。その分少々価格は上がりますけどね。

写真で見るより、さらに良い色!この時点で「買って良かった」(笑)
「Flower Dripper」の名称もしっかり彫り込まれています。日本製。

ペーパーは専用のものを使います。そもそも形状が違うので当たり前ではありますが。アバカプラスと同じ素材ですから、透過速度も速いと思われますね。そもそもこのドリッパー、上から落とした湯がストレートに挽いたコーヒー豆の層を通過していくのが理想なのであろうと考えられるので、ペーパーでそれを妨げないようにしないと本領を発揮しないのでしょうね。

売っている実店舗はまだ少ないでしょうかね…

さてコーヒーを淹れてみましょうか。CAFECの中塚社長さんは深煎りのコーヒーがお好きだそうで、それを簡単に淹れられるように「DEEP27」を開発したとか。それならば私も深煎りで試してみましょう。ケニアの黒光りする深煎りを淹れてみますね。ケニアらしいワイルドな香りが特徴的ですが、苦味もかなり強く出やすいので苦労する甲斐のある豆でもあります(笑)。もうちょっと甘味を出せないか、と。

「DEEP27」の欠点を挙げるとしたら、挽いた粉を投入しづらい事でしょうか。入り口が小さいのでどうしても慎重に投入せざるを得ません。現在愛用しているミル「Kingrinder K2」は細長い形状で粉受けも直径が小さいので問題は無いですが、粉受けの直径が大きいと外に溢れる可能性がありますね。

蒸らしは通常と同じように30秒ほど(深煎りだと25秒くらいに)置いて、そこからは一投式で細めに淹れていきます。そして2分を少し切るくらいの時間で出来上がりです。

このように口が小さいので、そんなに回すこともありません。

さあ飲んでみましょう。…おお、いいじゃないの。基本的にはスッキリしているんですよ。でも薄いわけではなく、コクがしっかり出ています。苦味はそれほど主張せず、甘味を出す事ができました。クリアなのにコクがある。この相反する要素を同時に出せているのは、この形状によってもたらされたものと言っていいでしょう。

他にも手元にあった「無印良品」のダークローストも試してみましたが、やはり結果は吉と出ました。飲みやすいけどコクと甘さがありますね。確かにこれは深煎りの豆をクリアだけど味をしっかり引き出すのが得意なドリッパーだと感じました。

深煎り以外も試してみましょう。ちょうどケニアの浅煎りもあります。フルーティな酸味が持ち味ですが、これで淹れてみるとどうでしょうか。

結果としては、ちょっと酸味が立ちすぎたでしょうか。やはり深煎りと同じ淹れ方ではこうなってしまうのかもしれません。中煎りのペルーも試してみましたが同様で、持っている酸味を強目にアピールしてしまう結果になりました。どうやら工夫が必要なようですね。

それではもう一度ペルーでやってみます。まず挽き目を少し粗くして、3投で行きましょう。蒸らしに加えて2回は少し強めに注ぎます。そうするとすぐにドリッパー内部は溢れそうになりますから分かりやすいですね。中で粉は撹拌されますが、抽出液が落ちるのは早いですね。あまり投数を増やすと逆に目詰まりを起こしやすくなって雑味が増えそうなので、そうしました。

すると、なかなかいい感じになりました。スッキリしていながらも酸味と甘味のバランスが良いのです。最初は「少し薄いかな?」と感じるかもしれませんが、「口の中に甘味が残る」といったような後味がしっかりしているので「コーヒーを飲んだ」という実感を感じられるんですよね。これなら注ぐ勢いなどの微調整で「ピタッ」とハマる箇所があるように思います。

このクリアブラウンって、淹れた後の状態も美しいと思います!

このドリッパー、中深煎り~深煎りに関して特に簡単に淹れられる事は分かりました。そしてその味は深煎りを「現代的にアップデートした」と言える新しいテイスト、と言えるのではないでしょうか。中煎りでも例えばブラジルのような酸味が少なく個性をあまり主張してこないタイプならば問題ないでしょう。ただスペシャリティ系は少し工夫が必要かな、とは感じました。とは言え、やり甲斐があることは間違いないですね~。普通の60°角度のドリッパーからは得られない味が、そこにはあると思いますから。

また、カラーバリエーションが豊富なのも良いですよね。CAFECさんのサイトによれば6色展開しているので、選ぶ楽しさがありますね。個人的にブラウンの他にはクリアブラックもクールな面持ちで良いですね。

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