ウェーブドリッパー狂騒曲

COFFEE
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先日アマゾンで「プライム感謝祭」がありましたね。最初は「まあ、この前東京(SCAJ ですね)へ行って金欠だし…」などとあまり乗り気ではなかったのですが、サイトを見てしまうと欲しくなっちゃいますね〜(笑)。

それほど財布が痛まないコーヒー器具ならいいかな…と、チラチラ見てみるとカリタの器具がセールに多くかかっていました。その中で目を引いたのが「ウェーブドリッパー」。一番定番なガラス製で台座が黒のやつですね。お、確かにいつもより安いじゃん!と早速クリック…とは出来ずにウダウダ迷っておりました(血液型A型です)。そうこうしているうちに「残り一つ」という表示に。これは!とカートに入れてさあ精算だ、あ「PayPay」割引クーポンがあったぞ、チャージしなきゃいけないぞ、時間食っちゃったぞ、急いで「確定」!

…「申し訳ありませんが…」との表示が。何たることか、負けてしまいました。モタモタしていたのが敗因ですな。このモヤモヤを、どこにぶつけたらいいのか!…そんなわけでこのままでは諦めきれなかった私は、いつもと価格がそれほど変わらない台座が別色のものを買ってしまいました。いったい何をしているのでしょうか。

まあとにかく、「ウェーブドリッパー」は私の元にやってまいりました。負け惜しみで無しに、台座のカーキ色(アーミーグリーン)がイイ感じです。この色にお金を払ったと思えば全然惜しくはありませんっ。

材質がガラスのドリッパーというのも初めてです。これまで全部樹脂製でしたから、比較するとほんの僅かに重いですかね。分厚いガラスではないのでそれ程でもありませんが、逆に落下に注意ですね。ガラスの透明度の高さが美しい。事前に温める必要はあるかもしれませんが、ウェーブフィルターはどちらにしてもリンスします(紙の臭いを取る)から同じことですね。

クリアなガラスと台座のカーキ色がいい感じ!
かなり底面がありますね。そしてカリタらしく3つ穴。

早速、淹れてみようではないですか。深煎りが何となく合いそうなので、インドネシア(マンデリン)にします。

フィルターをセットしてペーパーリンスを行ってからコーヒーの粉を入れてみると、これだけで何だかオシャレ。映える宣伝広告のドリップ画面はこれか、ORIGAMIドリッパーですよね。「映え」を狙って湯を注ぎながら写真を撮ろうとすると難しく、今ひとつなばかりか、そのためにゆっくり注ぎ過ぎたようです。久しぶりに「苦味の強い」コーヒーを飲みました(笑)。でもこれはこれで悪くは無かったですが。

抽出中です。こういう写真でカッコいいのを撮りたい…
この写真を何枚か撮っていたら、苦くなりました(笑)。

やはりドリッパー内で「タメ」ができるので濃く抽出されやすいですね。カリタの昔からの定番、台形タイプよりも面が大きいのでさらにいわゆる「浸漬」に近い要素も多くなるのではないでしょうか。

写真とか気にせずに普通にやりますね。ほとんど説明書通りの淹れ方です。そうすると、実に味わい深いコーヒーになりました。コクが深くて「ああ、コーヒーを飲んだなあ」という満足感が味わえます。ボディ感がある、という言い方をしますね。スッキリした味わいを求めるならやはり円錐形のドリッパーが良いでしょうけれども、これから気温が低くなってくる季節にちょうど良いどっしりしたピラミッドバランスを思わせる、酸味よりも苦味や甘味が特徴的ですね。コーヒー豆の種類自体もどちらかと言えばそういうタイプが向くのではないでしょうか。中深煎り〜深煎りのインドネシア、ブラジル、ケニア、といった辺りが特に向いていると思います。

また、台形ドリッパー同様淹れ方にそれ程気を使わなくても済むので気が楽ですね。蒸らしてあとは何回かに分けて湯を注げばOK、という感じです。分け方も少なければ(一度に注湯する量が多くなる)スッキリ目方向にも持っていけますね。もちろん、もっと濃くしたければ私が最初に「やっちまった」ようにゆっくり注げばいいのです。

甘いものにも、合いますね〜。

最後に、最近購入したケニアの深煎りを試してみました。これがもう、まさに打ってつけでしたね。深煎りにしたケニア特有の野生的なフレーバーがもたらす心地よい苦さと甘さ。それらが深いコクと相まって、もうクセになってしまいますね。

円錐型はもちろん、台形とも異なる性質を持つドリッパーなので、持っておくと使い分けに何かと便利なドリッパーですね。紆余曲折ありましたが、買って良かった(笑)。また、昔ながらのコーヒーを好まれる方にも向いているかな、とも感じました。ガツン!と目が覚めるようなコーヒーを飲みたい時にも是非。

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