追悼、水木一郎さん

ああ、「アニキ」は逝ってしまわれた…

やはり自分の幼少期には欠かせない方だったわけですよ。「マジンガーZ」「コンバトラーV」とかですね。まあ、当然その頃は名前は意識していなかったでしょうか…いやいや、結構オープニングに載る人名をなぜか必死で？追っていたのでお名前は当時から覚えていたような気がします。「あ、あの人他の漫画でも歌ってたな」と言う感じで。だいたいは水木一郎、ささきいさお、子門真人なのですよ、当時は。女性では堀江美都子さんですね。

まだ「アニメ」という単語は一般的ではなく、ただ「テレビ漫画」と呼んでいた当時。幼稚園児だった自分は、大声で「マジンガーZ」の歌を歌っていた記憶が薄っすらとあるんですよ。「くろがねのしろ」を「しろがねのくろ」と間違えていたのは、子供あるあるでしょうかね。

そんなわけで、感傷に浸りつつ水木一郎さんのベスト盤CDなど聴いてみましょう。

このCD、「マジンガーZ」「コンバトラーV」のような「カラオケで盛り上がるロボットアニメ系」は当然ながら、「バビル2世」「快傑ズバット」「キャプテンハーロック」といった「く〜っ、カッコいいぜ！」と唸りたくなるヒーローものが目白押しです。こうしたヒーローもののテーマソングって、今聞いてみると編曲が素晴らしいですね。ビッグバンドやオーケストラによる本格的な演奏がバックで鳴っている曲が多いので、純粋に音楽としても結構聴き応えがあるわけです。個人的に一番編曲が素晴らしいと思うのは「ゲッターロボ」のテーマですが、こちらは「ささきいさお」さんの歌なのでまた別の機会にお話しすることもあるでしょう。とにかく、打楽器系が大活躍するところなんて、本当にイイですよね〜。これがまたカッコいい声と相まって曲としての完成度はMAXになるわけですよ。

そういえば、「マジンガーZ」ってエンディング曲も良いんですよね〜。そして哀愁を感じさせて尚盛り上がる挿入歌もカッコ良かった。このベスト盤には収録されていないのは残念でしたが、年明けに発売される（23年1月）ベスト盤には入るようですので気になるところでもあります。

そしてまた、ドラゴンズファンである私としては当然、「燃えよドラゴンズ」を20年に渡って歌っていただいたことも忘れられません。もう一度、優勝を届けたかったなあ…

水木一郎さんは本当に「生涯現役」を貫きました。最後までステージに立って、病に冒された姿を見せながらも歌い続けましたからね。常人にできることではなく、そこに感動を覚えざるを得ません。最後に、ありがとうございました。ゆっくりお休みください。