フォステクス同士で2ウェイスピーカーを(3)〜最終章

AUDIO
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完成した「フォステクス2ウェイバスレフ型ブックシェルフ」長いですね、やっぱり名前付けた方が良かったかもしれません(笑)。

とにかくセッティングして試聴を行います。しかし重いな…オーディオ的には重い方がメリットはあるものの、ユーザーの身体的ダメージは歳を重ねる毎に大きくなっていくわけです。現に今回、久しぶりに押し入れから取り出そうとしたのですが、これがまた辛かった…もう少しで足の上に落とすところでした。洒落になりませんね。

当時の写真です。今より内振り気味のセッティングです。

そんな与太話はともかく、試聴です。最初の印象は「思ったより大人しいな」でした。アッテネーターを絞り気味にスタートしていましたから、それも当然の事ですね。あとはアッテネーターのツマミをくるくる回しながら最適なポイントを探します。

それが終わって、改めて腰を落ち着けて試聴していくと、やはり16cmウーファーの力は大きいという事が分かりました。それまでは12cmウーファーで聴いていたのです。比較して低域〜中低域にパンチ力の大きさを実感しますね。しかも階級の高い選手のパンチ、という感じです。小口径から来る小気味良いパンチも悪くないんですが、やっぱりドスッと来るパワーには違いを感じさせてくれます。昔聴いた「FW168」と比べると、引き締まったタイトな低音だと思います。あくまで記憶との比較になりますが。フルレンジ的な軽い低音とはさすがに違いますけど、少なくとも重苦しさは無く、十分スピード感も味わわせてくれる優れたユニットという印象を持ちました。

久しぶりに引っ張り出したスピーカー。お久しぶりです!!

もちろん、組み合わせたトゥイーターもその一端を担っているのでしょう。「T250D」は一つ一つの音を克明に描くのを手助けしてくれるトゥイーターだな、というのが印象です。ある意味「厳しい音」なのかもしれません。高域に難のあるソースは、容赦無くその悪さを曝け出すような…その代わり、良い録音にはとことん良さを引き出してくれそうなのです。

こういうトゥイーターは、本当は色々試してみたくなりますね。クロスオーバーをもっと下げたらどうなのか、コンデンサを替えるとどうなのか、アッテネーターも可変ではなく固定にしたら当然もっと良くなりそう…などなど。この中では固定抵抗でアッテネーターを試してみたいところですね。前向きに考えてみたいと思いました。あまりレベルを下げなくても良さそうですしね。

こうしてみると、やっぱり50〜63Hzは出過ぎですかね?そうでもないと思いたいですが…

また、今回あらためて特性も計測してみましたが、50〜63Hzにピークがあり、これが「低音感」に寄与しているのでしょう。聴いていて気持ちが良いですし、このピークは潰さない方が良いかなと思いました。バスレフダクトも上手く効いた、という事でしょう。

トゥイーターの減衰量ももう少し下げてもいいかもしれません。ハイ上がり気味の方が元気良く感じられますしね。やってみましょう。固定抵抗にすると当然調整はし辛いので、ベターな位置を探って行こうと思います。

まず聴感で音楽を聴きながらアッテネーターを以前使っていた頃ずっとそのままだった11時の位置から右に回していきます。3時の位置くらいが良かったでしょうか。ここで計測をしてみます。

こころもちハイ上がりっぽいですが、10kHzなので良いでしょう。

10kHzくらいが上がっていますが、聴感的にはいい感じですし、これならば悪くはないでしょう。ちょっと気になるのが若干ドライと言うか、ジャリッとした音色です。まさにこれを固定抵抗にする事で払拭できるのではないか?今後の良い課題になりましたね。

もう一つは、グラフからも分かりますがクロスオーバーをもう少し低い周波数にしても良さそうな事です。とは言っても、6kHzを5〜4.5kHzにする程度ですけどね。聴感上はそんなに変わらないかもしれません。

どちらにしても、以前に制作したスピーカーからも取り組むに値する課題が生まれた事を喜ぶべきですね。年が明けたら是非試してみたいものです。

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