現在不遇な扱い?「マッドチェスター」を語る。

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またこんな、マニアックなネタを…という話ではありますが好きなんですよ、この時代。ちょうど学生だったという事もありますね。

「マッドチェスター」って何?という方も多かろうと(そもそもここを見ないかな?)思うので、さらりと解説を。

イギリスの都市、サッカーでも有名なマンチェスターで80年代後半に起こったムーブメントで、「マッド+マンチェスター」という造語ですね。当時の不況や失業率上昇という閉塞感の中、若者たちの地下パーティーから発展していった面もあるので、ドラッグとは切り離せないという暗黒面も否定できませんが、「ゆらゆら踊れるロック」が彼らの中で求められていったのです。今でこそ、ダンスビートとロックの融合は当たり前ではありますが、ここが端緒となったわけですね。

ムーブメント自体は短命に終わりましたが、80年代に終わりを告げ、新しい90年代への道を開いたという意味では大きいと思っています。ここを通過してオアシスやレディオヘッドといった英国大物バンドが生まれたわけですから。マッドチェスター無くして彼らも無かった、と言う事はできます。まあ、彼らの存在が大きくなったので、それ以前の時代が霞んでしまった…という側面もありますね。

学生時代だった私は、「ロッキング・オン」といった雑誌の影響でマッドチェスターにハマっていきました。「すごいバンドが現れた!」という雑誌の煽り文句でとりあえずレンタルして聴いてみたストーン・ローゼスの1stアルバムは最初こそ「?」でしたが、聴き込むほどに身体が自然に横に揺らしたくなるような感覚に襲われ、ズブズブと…という感じでしたかね。

代表的なバンドを紹介しましょう。

ストーン・ローゼス
雑誌のインタビューでは「世界にはストーン・ローゼスが足りないね」というビッグマウスぶりも紹介され、他にも色々伝説を持つ「往年のロックバンド感」を漂わせる存在。ジョン・スクワイアの煌めくようなギターサウンド、そして横に揺らすダンサブルなビートを刻むレニ(ドラム)とマニ(ベース)、そこにイアン・ブラウンのヘタウマなヴォーカルが乗っかると摩訶不思議な唯一無二の音絵巻が繰り広げられるのです。

ハッピー・マンデイズ
「マッドチェスター」サウンドとは?という問いへの回答には最もうってつけのバンドでしょうね。酩酊感を催させるドラッギーなユラユラフラフラした横揺れリズムに、ショーン・ライダーのダメ男っぽいへろへろしたヴォーカル。極め付けはステージでただ「フラフラ踊っているだけ」のメンバー、ベズの存在。このサウンドがクセになるんですよね〜「ステップ・オン」は90年代初頭を代表するうちの一曲とさえ思っております。

インスパイラル・カーペッツ
何といってもグイグイ引っ張ってくる、グルーヴィーなハモンドオルガンが特徴的。アップテンポでは踊りまくれますが、代表曲「This is How it Feels」のように、憂いを含んだメロディの立った曲も上手いです。それにしても、現在はあまりにも忘れられた存在になってしまっていますね…ハモンドオルガンを多用したバンドなり登場して売れないと、再評価も無いですかね?

シャーラタンズ
デビューは上記3バンドより後発ですが、それだけに売れる土台は出来ていたので最初からヒットに恵まれました。ハモンドオルガンを多用してヴォーカルの声はローゼスのイアンと似た感じもあったので、「インスパイラル・ローゼス」ではないかと評論家ウケは悪かったようですが、現在に至るまで現役でいることを考えるとやはり実力はあるわけですね。実際セカンドアルバムの頃にはムーブメントは終わっていましたが、サウンドを若干修正しつつもその後もヒットアルバムを連発しました。

4つバンドのアルバム(ライナー)を並べてみました。ローゼスの1stはどこへ行っちゃったかな…

ライヴにはローゼスとシャーラタンズへ行きました。思い出しましたがシャーラタンズに関してはホームページでレビューしてました。恥ずかしい文章ですけどね(笑)。

やっぱり、音楽に対して熱かった時期にはどうしても肩入れしたくなってしまうんでしょうかね。ちょっと、目を向けて欲しいかな〜という独り言でもありました。サブスクで今はいつでも聴けますしね。

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