サミー・ヘイガー、感動の来日公演をこの目で見た!

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コロナ禍が明けて、初めてのライヴですよ。ヴァン・ヘイレンの2代目ヴォーカリストでもある「Voice of America」サミ-・ヘイガーの名古屋で行われた来日公演に行ってまいりました。

たまたま来日のお知らせをSNSで見た時、サミー自身が動画で「ヴァン・ヘイレンの曲をたくさんやるぜ!」と勢い良く話していたのです。その時「これは行きたいな」と思いましたね。たまたまサミーが出ているYouTubeの動画を観る機会があって、そこでも昔と変わらない迫力の歌声を聴かせていましたから、後押しとしてはそれも大きかったですね。

とは言えチケット代はなかなか…なものだったので正直迷いました。また、ほぼ同時期にYESも来日するというではありませんか。敬愛するスティーヴ・ハウ先生のギタープレイも観たいですしね。どうしよう、うーむ…

結局、決めたのは9月に入ってからでした。やっぱり行かずに後悔はしたくありませんよね。

今のチケットって味気ないですね…さらに紙のチケットは無くなっていくという…

「5150」以降のヴァン・ヘイレン、ソロ作も聴き直しました。シングルヒットになってベスト盤にも収録されているような曲は全てわかりますが、アルバム内の1曲とかになったら流石に…まあ、後で「もっと聴き込んでおけば良かった」と思うことにはなりますけどね。

さて当日、名古屋は最高気温が37℃を超えてしまった猛暑日となりました。開始は7時からなので金山駅から市民会館までの移動は日が陰った状態ではありましたが、それでも蒸し暑い!

市民会館も「日本特殊陶業」が付いて初めてだったかな…

物販にはかなり人が並んでいましたが、Tシャツ6000円ですか…まあ、このご時世仕方がありませんけど、残念ながら手が出ません…

私の席は2階席の右翼側でした。そしていよいよ、7時です!鳴り渡るヒット曲「Dreams」!大きな拍手で入場するメンバーを迎えます。でもここでこの曲が流れるという事は、演奏はしないのね…とも思ったりしました。キーがかなり高い曲ですし、さすがにキツいでしょうか。

まあまあ、観やすい位置ですね。演奏中の写真は一応掲載しないでおきます。

一曲目はアルバム「5150」の冒頭を飾る「Good Enough」。ライヴではいつもこの曲かららしいです。ヴァン・ヘイレンのサミー時代が幕を開ける、まさにオープニング・ナンバーという事でしょう。ギターのジョー・サトリアーニはエディ・ヴァン・ヘイレンのように「ニコニコ笑いながらギターを弾く」キャラとは違って、サングラスで表情が見えない状態で超絶テクを披露する職人、といった趣ですが、それはそれでやはりカッコいいですね。話は逸れますけど、ジョーを実際に見るのはおよそ35年ぶりなんですね~。名古屋国際展示場で行われたミック・ジャガーのソロ来日公演、ギターはジョーだったんですよ。記憶はかなり朧げながら、ギターを弾くスタイルは変わっていなかったように思いました。

2曲目はドリルでギターを鳴らす音、そしてスクリーンにはドリルのイラストが踊る(笑)という「Poundcake」、そして次に「Runaround」とアルバム「For Unlawful Carnal Knowledge」から2曲続きます。

次は「聴いたことあるような…でも何だっけ」だったのですが、サミー初期のソロ作「There’s Only One Way to Rock」でした。あまりわからなくても身体が自然に動いて「ノレる」ロックナンバーですね。

そしてサミーが何か茶目っ気たっぷりな顔をして何か言ったと思ったら「Panama」のイントロが!おお、ここで出してきたかデイヴ時代の曲を。まあ「なんでも歌えるぜ」感のあるサミーですから、全く違和感もありません。

2曲「5150」からの曲を演奏すると、マイケル(・アンソニー)が「ジャック・ダニエル」柄のベースに持ち替えました。サミーがそれについて何か弄った(?)後、袖に引っ込みます。そうして聞き覚えるのあるイントロ、間違いなく初期の曲…マイケルがハイトーンボイスでメインヴォーカルを担います。そう、「Ain’t Talkin’ ‘bout Love」でした!これもまた、湧きましたね~。改めてマイケルの歌唱力も再確認しました。

ノリが良くてキャッチーな「Top of The World」や「Right Now」、そこにジョーのソロプレイ(後で87年のソロ作からと分かりました)を挟みつつサミー加入後初のヒット曲「Why Can’t This Be Love」、あのイントロでやっぱり盛り上がりますよね~。

終盤に向けて、サミーのソロナンバーが続きます。静かに始まって重厚なドラムがカッコいい「Eagles Fly」、前列の観客たちにテキーラを振る舞いつつサミーも陽気に飲みながら(ストレートかよ)歌ってコール&レスポンスも楽しめる「Mas Tequila」、ソロ初期の「Heavy Metal」、そして最高のロックナンバー「I Can’t Drive 55」!この曲、個人的に大好きなんですよ。後ろの席ながら「55(フィフティ・ファイヴ)!」と叫ばせていただきました。

「いちいち舞台の袖に引っ込んでまた出てくる、みたいなことはしないから」と身振りを交えて言っていたようなので、いわゆる「アンコール」的な事はしないんだなとは分かっていましたが、アンコール的な時間になってまた話出しました。

「さっきちょっとリハーサルはしたけど、久しぶりに演るから間違えるかもしれない、だけどやってみるぜ!」(と、言っているように聞こえました。間違いがあったらすいません!)

この言葉で「お、もしかしたら!」と思いました。

そう、インタビューなどで日本では演奏したい、と言っていた「Can’t Stop Lovin’ You」です!確かにこの曲、日本ではラジオでかかりまくっていましたからね~。本国との温度差があったのは知らなかった(最高30位)ですが、サミーが日本でのヒットを認識してくれていて、それを久しぶりに演奏しようという心意気たるや!出だしが始まります。確かにそれまで演奏してきた曲に比べると手探り感があって、厚みが足りない気もしましたが逆にそれが感動を呼び起こしてくれました。「本当に久しぶりなんだ、それをここで演ってくれたんだ」と。思わず涙腺が緩みます。

始まってしまえば全員さすが名手、いつもの演奏になっていきます。もちろん観客も(私も)大合唱です。おそらく次の大阪や東京公演とは違う、特別なものをここ名古屋で観た、そして聴いたのではないでしょうか!

…興奮してしまいました。何か今回は「!」が多めですよね(笑)。さらに次はお待ちかね、「Jump」ですよ~。言わずと知れたデイヴ・リー・ロス時代の代表曲、中学生だった自分が最初に触れたヴァン・ヘイレンの大ヒット曲です。観客層も自分と同世代かそれ以上の方々が多く、ジャンプしている人は少なそうでしたが、それでも当然みんな飛び跳ねんばかりに楽しんでいました。幸福な光景。

ラストナンバーとなったのが「OU812」からのヒット「When It’s Love」。少し寂寥感を醸し出してくれるミディアムナンバーでこのライヴで唯一のバラードとも言えるかもしれませんね。もっとこの場所にいたい、もっと観ていたい、もっと聴いていたい…と名残惜しくなるような、そんな曲でライヴは終わります。

いや~、ライヴ自体に行ったのも5年振りでしたが本当に楽しい時間でしたね。欲を言えば映画「オーヴァー・ザ・トップ」の主題歌「Winner Takes It All」も歌って欲しかったですかね~。でもあの曲もハイテンションでキーが思いっきり高いですからね。とは言っても、あの年齢であのパワフルな歌声、「今夜はパーティーだ!」とみんなで楽しもうぜ!というスタンス、やはり世界の一流は違うなあ、と感嘆した次第です。

月並みな感想しか出てこないですけれども、やっぱりライヴっていいですね。チケットが高騰している中でも、1年に1回くらいは行きたいものですね。頑張らなきゃ。

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