レコードコレクターズ22年8月号を読んで〜後編〜

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今回は「後編」ということで、90年代マイベストランキングの続きになります。後半の20位から1位まで行きますよ〜

それはそうと前回の21位までのランキングを改めて見てみると、英国勢が多いですね〜雑誌も「ロッキング・オン」の影響が大きかったので、それが表れたランクになりました。聴きなおしてみても、やっぱりメロディも良いし程よい「暗さ」があってイイですね。「陰影感」とか言い直しましょうか(笑)。この辺りの領域を後年、コールドプレイが一気に掻っ攫っていった感はありますね。

では上位はどうなのでしょうか?早速行ってみましょう。

  • 20位:「ミスエデュケーション」ローリン・ヒル
    自分としては異色な分野かもしれませんけど、聴かないわけじゃありません。その中でも群を抜いて良かった作品。
  • 19位:「ドゥーキー」グリーン・デイ
    今や大物感がありますが、このアルバムではまだまだ若さの勢いのようなものがビンビン伝わってきて良いですね。
  • 18位:「ジャミロクワイ」ジャミロクワイ
    アシッドジャズをポップに昇華させた功績に。日本で売れたのは3枚目ですけど、衝撃はやはりこのファースト。
  • 17位:「セカンド・カミング」ストーン・ローゼス
    来日公演、行ったんですよ。グルーヴの波に溺れそうになりました。イアンはやっぱりヘタだけど存在感あったわ〜
  • 16位:「ファット・オブ・ザ・ランド」プロディジー
    Breathe」の「カ〜ム、プライ、マイ、ガイィム」と訛りまくっているところが好き。「踊るロック」代表格。
  • 15位:「アーバン・ヒムズ」ザ・ヴァーヴ
    ストリングスのアレンジが卑怯な必殺名曲「ビタースウィート・シンフォニー」、これに尽きます。
  • 14位:「ヴァイオレーター」デペッシュ・モード
    「エンジョイ・ザ・サイレンス」を始め名曲揃い。80年代の残滓かもしれないけど、音作りはブレていないですね。
  • 13位:「メタリカ」メタリカ
    黒いジャケットのですね。もう、前作とこれが大好き。重量感とスピード感の両輪で迫り来る迫力がたまりません。
  • 12位:「パークライフ」ブラー
    ブラー、3作ランクインでございます。こんなに自分ブラー好きだったの?とあらためて思ったり(笑)。
  • 11位:「テリング・ストーリーズ」シャーラタンズ
    このバンドも日本では地味ですけど、好きですね〜ライヴ行きました。日本だからライヴハウスで近くで観られました。

さて、TOP10に行く前に、惜しくも選外というか次点になったアルバムを紹介です。

  • 「ゴールド・マザー」ジェイムス
  • 「オアシス」オアシス
  • 「スエード」スエード
  • 「シグニフィカント・アザー」リンプ・ビスキット
  • 「アイ・シュッド・ココ」スーパーグラス
  • 「ベン・フォールズ・ファイヴ」ベン・フォールズ・ファイヴ

ジェイムズの「シット・ダウン」も超名曲だし、オアシスのデビュー盤を入れないのはどうなのか…とか色々我ながら思うところがありますが、まあ、この辺りは超・僅差ですので。

ではでは、ラスト10枚、行ってみましょう。

  • 10位:「ピルズ・ン・スリルズ・アンド・ベリーエイクス」ハッピー・マンデイズ
    マッドチェスターを語るには欠かせない存在、ハピマン。このウネウネしたグルーヴは酩酊感が強くて怖くなるほど。
  • 9位:「ライフ」インスパイラル・カーペッツ
    マッドチェスターが続きます。オルガンがぐいぐい迫るグルーヴが最高。忘れられているので、再評価来ないかな?
  • 8位:「ディグ・ユア・オウン・ホール」ケミカル・ブラザーズ
    「デジタルロック」という呼ばれ方もしましたね、当時。今でも変わらずカッコいいサウンドを届けてくれます。
  • 7位:「スクリーマデリカ」プライマル・スクリーム
    マッドチェスター勢では唯一の生き残り?見た目は弱そうだけど強かった、ボビー・ギレスピー(笑)。
  • 6位:「ブラッド・シュガー・セックス・マジック」レッド・ホット・チリペッパーズ
    こちらはレッチリ節炸裂の名盤。「ぎっぷらうぇいぎっぷらうぇいなう」と舌を巻いて歌いたい。
  • 5位:「ママ・セッド」レニー・クラヴィッツ
    ソウルミュージックとジョンレノン直径のロックが融合した最強セカンドアルバム。次作もいいですね。
  • 4位:「アンプラグド」エリック・クラプトン
    音楽界の動向がアコースティック寄りになった、嚆矢となる作品とも言えますね。オーディオチェックにも使えます。
  • 3位:「OK コンピューター」レディオヘッド
    唯一無二のポジションを獲得した大傑作。「暗さ」と音作りに惹き込まれてしまいます。当時より今の方が好きかも。
  • 2位:「モーニング・グローリー」オアシス
    確かに、当時「まんまビートルズじゃねえか」という声は結構ありましたね〜
  • 1位:「ネバーマインド」ニルヴァーナ
    はい、もうこれしかないでしょう。オープニングのギターリフだけでご飯何杯イケることか!

超マイナーなマッドチェスターから、最後は無難に(?)まとまった感もあるマイベストになったでしょうか。こうしてみると、「評価軸」というのは結構難しく、「ジワジワ良くなってきて、発売当時より今の方が聴く」ものと「発売当時は貪るように聴きまくったけど、今はそれほどでもないかなあ」という相反するものをどう順位に落とし込むかは悩みますね。1位は「今も昔もよく聴く」ので、全く悩む必要は無かったんですけどね(笑)。

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