80年代洋楽を思い出す(3)〜「シンセサイザー」

MUSIC
Exif_JPEG_PICTURE

※この記事にはプロモーションが含まれています。

80年代洋楽についてこれまで2回ほどお話ししてきましたが、共通することの一つに「シンセサイザー」の使用がありますね。アナログからデジタルへの移行期。新しいものを取り入れていく中で、ヤマハ「DX-7」に代表されるシンセサイザー(シンセ、と略されますね)は大きな役割を担うことになりました。今となってはピコピコと何だかチープなサウンドに聞こえますが、それもまた味わいがあって良いですし、若い方々の耳には新鮮に思えるのではないでしょうか。

また、これまでギター主体でキーボードは添え物的扱いだったロック系のバンドがシンセを積極的に取り入れるようになったのも、いかにも80年代的であるとも言えるでしょう。

そんなわけで今回は音の側面、シンセサイザーサウンドが特徴的なロック楽曲に焦点を当ててみましょう。

「ジャンプ」ヴァン・ヘイレン

このテーマならば、やっぱりこの曲は外せませんね。「今から何かが始まる!」と思わせてくれるオープニング、ギター速弾きの如き間奏。ギターの超・名手であるエディ・ヴァン・ヘイレンがキーボード演奏も凄かったわけですよね。

「ロンリー・ハート」イエス

プログレのポップ化が進行していたのが80年代なんでしょうか、イエスもメンバーチェンジを重ねた結果、ポップロックとしても優れた作品を出してきました。間奏のキーボードソロがカッコ良すぎます。

「インヴィジブル・タッチ」ジェネシス

フィル・コリンズがソロで大成功、その余勢を駆ってジェネシスも再始動しました。冒頭のシンセがこれまた当時らしくて、逆にリリース時はまたこういうのか…と既に食傷気味でしたが、今聴くとイイ!ですね。

「パワー・オヴ・ラヴ」ヒューイ・ルイス&ザ・ニュース

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」主題曲ですね。シンセの使い方が曲をさらに盛り上げることに大いに貢献している見本のような曲だと思います。

「ファイナル・カウントダウン」ヨーロッパ

シンセのリフがもはや頭のなかをぐるぐる回る…そして歌でもない箇所なのに口ずさんでしまうという、麻薬的な楽曲ですね。

「セパレイト・ウェイズ」ジャーニー

前回の「産業ロック編」でも登場しましたが、この曲もまたオープニングのシンセが素晴らしいですね。そこからギターへの流れ、そしてスティーヴのハイトーンヴォーカルが…展開としては盤石ですよね。

「ラウンド・アンド・ラウンド」ニュー・オーダー

こちらはダンスサウンド寄りではありますが、自分的にはロック楽曲だと思っていますので取り上げます。シンセによるフレーズ全てが完璧じゃないかと思わせる曲。89年作品なので、どちらかと言うと90年代的、あるいはperfume的ではありますが…

どの曲もわかりやすくてメロディも立っていますよね。それに一役買っているのが、このシンセサイザーである事は間違いありません。その後90年代になってくると、そのカウンターで「アンプラグド」のような動きが流行り、再びシンプルな編成に立ち戻り…という変化があります。そのためか、どうしても80年代のサウンドってその周囲の時代からもポッカリと「浮いている」感じになってしまいがちなんですね。それを思いっきり楽しむのが良いのではないでしょうか、というのが私の意見でございます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました