80年代洋楽を思い出す(16)〜愛しの一発屋たち

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英語では「One-hit wonder」と言ったりしますが、1曲ドカンと大ヒットを当てて後が続かなかった人達の事を「一発屋」と言いますね。正直な話、語感からしてあまり好きな言葉ではないですけど他に通用する言い回しも無いので仕方がありません。今回はそれを特集したいと思います。

とは言え、この言葉から真っ先に思い浮かべる名曲であるザ・ナック「マイ・シャローナ」は1979年なんですね。意外に80年代でサッと想起できる曲が無いのか?「Take On Me」の大ヒットで知られるa~haもそれからスマッシュヒットを出していますし007の主題歌だって任されていますから除外したいですね。うーむ…。それでも思い出すだけ思い出してみようではありませんか。

ネーナ「99 Luftballons(ロックバルーンは99)

まずはこの名前を思い浮かべる方も多かろうと思います。ドイツ(当時は西ドイツ)のバンドでヴォーカルの女性が「ネーナ・ケルナー」なんですね。ドイツ語で歌われる初の全米ナンバーワンヒットでした申し訳ありません!全米最高位2位でした。この世界的大ヒットの後はなかなかヒットに恵まれず、バンドも解散したのですが2000年代にソロとして復活、ドイツ国内では活躍しているそうです。

マシュー・ワイルダー「Break My Stride(想い出のステップ)」

個人的には洋楽を聴き始めた頃よくラジオで流れていたので特に印象的ですね。最近TikTokでも話題になって注目もされていたりします。爽やかなリズムと歌声、キャッチーなメロディ。まさに邦題通りの印象ですね。この人、実際にはどちらかと言うと裏方系でソングライターやプロデューサー(ノー・ダウトなど)、映画関連の仕事では一発屋どころではない素晴らしい実績をお持ちです。

ロマンティックス「Talking In Your Sleep」

アイドル的に取り上げられていた記憶もありますが、ちょっと違うような…と当時も感じていました。ヴォーカリストが少しビリー・ジョエルに似ているんですよね。ビートの効いた80年代らしいナンバーですが、特に当時12inchシングル(LPサイズなんですね)として出ていたリミックスヴァージョンがさらに低音がドスドス言っていて気持ちが良かったですね。

アウトフィールド「Your Love

突き抜けるような高い声のヴォーカルが印象的、そして80年代らしい乾いたドラムの音が気持ちが良いキャッチーなポップロック。ドライブしながら聴くのにピッタリですね。アメリカのバンドかと思いきや、イギリスのバンドなんですね。母国ではヒットしなかったというのも何だか納得できてしまいます。彼らの場合はその後も小ヒットは出していますから一発屋認定は少々気の毒でしたかね…でもこの曲の印象が強すぎるので。

チャーリー・セクストン「Beat’s So Lonely」

天才ギター少年、という看板に偽りは無かったものの、ルックスが良かったばかりにアイドル的な売り込みをされましたね。こうなるとアイドル好きな日本が放っておくはずもなく、「チャリ坊」という愛称で「Music Life」の表紙を何度も飾る存在となりました。この曲と1stアルバムはヒットしたものの、そこからはしばらく苦難の日々が続きます。しかし、ギターの確かな腕前が評価されてボブ・ディランのツアーメンバーに抜擢されるなど、現在も堅実なギター職人人生を送っています。

ジョン・ウェイト「Missing You」

ハスキーな翳りのある声で歌われる同曲は全米ナンバーワンを獲得しました。地味ですけど何か心に引っ掛かるような、本当に良い曲ですね。それもあって、かなりカバー曲がリリースされているそうです。ジョン自身はバッド・イングリッシュのヴォーカルとして「When I See Your Smile」をこれまた全米ナンバーワンに送り込んでいるので、一発屋と言っていいのかは疑問ではありますが…ただこのバンドもヒットはこの一曲ではありますね。

どちらかと言うと「ああ、いたよね〜」といった方々だったでしょうかね。それとも「全っ然知らない」と言われてしまうか…。まあ、ここから新たな80年代の深い沼に浸るのも…良いかもしれませんよ(笑)。

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