Fostex「FF85WK」でダブルバスレフを(2)

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前回はエンクロージャーが完成するところまでお話ししました。そうすると次は塗装ですね。

塗装は木目を生かした半透明系のタイプを使いましたが、当時使っていたデスクトップ用アンプが NuForce「iCon」という赤い色をしたものだったのでそれとカラーコーディネートしたのでした。ちなみに現在もデスクトップ用DACは同社の赤い「μDac2」を使っています。現在は半透明系でここまで(写真参照)赤い色の水性塗料はあまり無さそうですが、当時はラインナップされていました。

なかなか渋くも鮮やかな赤色でございます。
緊張のねじ止め。ちゃんと手も添えましょうね!(左手は撮影…)

ペンキが乾いたらユニット装着ですね。音出しが近づいてくるので、いつもワクワクさせられる時間なんですよね〜。ケーブルとユニットの接続はファストン端子を介して行い、ドライバーでコーン紙を破らないように(一回だけエッジに穴を開けた事があるのです)しっかりとねじ止めをして…完成!

いよいよ感動?の音出しです。マーカス・ミラーのぶっといベースソロがしっかり聴こえて来た事を確認して一人ガッツポーズを取りました(笑)。鳴らし初めでここまで出ればいいでしょう。ここで当時独り身だった私は気ままなドライブ一人旅に出かける予定だったので、安心して家を出たのであった…ちなみにこの時お盆休みだったのです。よくもまあ、暑い時期に工作していたものです。今より少しだけ、若かったんですな。

この時は実家。後にはFE168ESを使ったバックロードが。
オマケで、その一人旅での景色です(笑)。

帰ってから改めてPCデスクにセッティングをして、その音を味わいました。それまでFE83nで聴いていたのですが、そのエッジの効いた音調に比べると「まろやか」と言いますかバランスの取れたものに聴こえました。アルミ製センターキャップの鳴りもそれほど気になりません。至近距離で聴くので、あまり刺激的な音よりはバランス指向の方が良いですね。ダブルバスレフが効いているのかどうかは何とも言えませんが、低音〜中低音も特に不満はありません。その前に使っていた83nがどうしても中高域寄りだったために、比較するとかなり量感もあるので物足りなさは全く無かったですね。

そして小改良として現在使っているのと同様、15mm角の黒檀キューブを底面に貼り付けて足にしました。やたらとコード類が這い回るPCデスク上、こうする事でコードをスピーカーのために退けなくても良くなり、跨いでも構わなくなるというわけです。

そんなわけで引っ越してもこの赤いスピーカーは合計5年の間デスクトップに居座り、現在のユニットを2回交換することになるクリーム色のスピーカーにその座を譲ることになったわけですが、久しぶりに聴いてみようと引っ張り出してみました。

今の住処に引っ越して来たばかりの頃。今はこんなに机が綺麗では…
ここが寸法間違えて木を継いだところですね。

何せ数年振りの音出しなので、最初は「あれ?全然元気ないね」というなんともショボい音を鳴らしていましたが、徐々に本領発揮して来ました。しっかり厚い音が出るようになりました。クリーム色のと比較すると、中低域寄りでしょうか。マークオーディオのユニットは中高域が少し華やかですからね。それと比べれば落ち着いた音調とも言えます。まあ、この赤い方は容積も大きいので中低域寄りに聴こえるのも当然かもしれませんね。

慣らしをある程度済ませた時点で周波数特性を測ってみました。

テキトーな設計の割には、まあまあな特性かとは思います。

125Hz〜160Hzにピークが出ているのは白い方と変わらないですね。そこより低い方もそれ程落ちずに出ているのが厚みに関わっているのでしょうか。ダブルバスレフによる効果が低域にある程度は出ていると思いたい(笑)ですね。中高域から高域にかけてもほぼフラットに出ていて、10kHz以上は急激に落ちています。まあ、この超高域の落ち込みが落ち着いた音調に影響しているのか?と問われると何とも言えないですかね。確かにワイドレンジというより厚みで聴かせる音、という印象は強いでしょうか。至近距離でリスニングという事を想定すれば良好なバランスなのかなと思います。「まろやか」と書きましたが、あくまでマークオーディオとの比較であって粒立ちの良さなどはやはりフォステクスらしさが出ています。

こうやって、デスクトップ用とは言え様々なスピーカーを聴き比べるのも楽しいですね。両方ともダブルバスレフではあってもユニットやエンクロージャーは異なりますから、当然音も違います。どちらが良い、ではなくてどちらにも各々の良さがあるので積極的にそれを楽しむためにこうやって時折交換してみるというのは、まさにオーディオという趣味ならではですね。

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