密閉型スピーカー製作記(1)〜序章〜

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ブログを始めて間も無い頃に、自作スピーカーは現在3組あるような事をお話ししました。これまでに通算何組自作したのか、もはや分かりません(笑)。実家にいる頃は部屋も少しだけ広かったので16cm口径フルレンジ(フォステクス FE168ES)のバックロードホーンをメインにしてきましたが、マンションに引っ越してからはスタンドを使うブックシェルフ型に拘っています。実家時代の事は自分でも便利に使っているホームページで詳しく書いています。

今回は現在3組あるうちの一つ、マークオーディオのユニットを使った密閉型についてお話ししたいと思います。

当時フォステクスの自作2ウェイを使用していたのですが、そうなるとフルレンジをそろそろまた使ってみたくなりました。フルレンジらしい音離れの良さだったりバランスの良さが懐かしくなるものなのですね。

ちょうど当時、「ステレオ」誌の別冊ムック扱いだった「マークオーディオ」の8cmユニットをデスクトップ用に使って結果が良好だったこともあり、マークオーディオのユニット自体に興味は湧き上がってきていました。種類は多いので迷いましたが、13cmの「Alpair10」に決めました。そこそこ高級ゾーンであり、クオリティの高いものが出来そうだ、そんな予感がしたのです。せっかくメインに使うのだから、そこはある程度贅沢に行きたかったのですね。

色は2色あったのですが、ゴールドにしました。カッパーかな(笑)

最初はオーソドックスにバスレフ型のブックシェルフで行くつもりでした。しかしこのユニットのスペック、「最低共振周波数(Fo):38.266Hz」という箇所に目を惹きつけられました。

こ、これは…

低い、低いぞ。これを利用できないものか?これならば、密閉型にすれば凄いことになるんじゃないのか?

などと、思ってしまったわけなのですよ。

密閉型…それまで作った事はありませんでした。どうしても低音不足「感」が強くなりがちなイメージは当然ですがあるのです。しかし、実際には本当に低い方まで伸びているのは密閉型なんですよね。バスレフは美味しく感じる部分を膨らませているから低音を感じるわけで。とは言え学生時代使っていたYamaha「NS-10M」は密閉型でウーファーは18cmな割には低音があまり出ていなかったような記憶があります。

それでもクリプトンなど、密閉型でいい音を出しているメーカーは多くはないものの結構出てきましたね。何回か試聴しましたが、引き締まって量感は若干少ないものの、芯のある質の良い低音だと思いました。また、最新ハイエンド系の大型スピーカーは密閉型が増えてきました。部屋とのコントロールが難しいハイエンド系ですが、比較的調整もしやすい印象を持ちました。音が悪くなりがちなオーディオイベントのブースでも、バランスの良い音を鳴らせていたのは大体密閉型でした。

そんなわけで2018年秋、密閉型初挑戦!!開始のゴングは鳴らされたのです。

箱の設計は「自作スピーカー設計プログラム」を使っています。計算式を見ただけで卒倒したくなる文系にはありがたいものですね。

これで数値を打ち込むと…うーむ、結構大きな箱になってしまいました。確かにこのF0では「大口径ユニット」と見做されても仕方がないのでしょうか。何とか妥協できる大きさまで持っていこうと試行錯誤しつつ、ブックシェルフとしてスタンドに載せられるギリギリの大きさが決まりました。幅はできるだけ抑えたかったので、奥行きや高さで稼ぐことにしましたが、さて実際にはどうなるやら…

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