80年代に限った話でもないのですが、洋楽の楽曲やアルバムには日本独自のタイトル「邦題」が付けられる事がありますね。最近では少なくなったものの、ゼロにはなりません。コールドプレイの「美しき生命(Viva La Vida)」とか…そんなに最近でもなかったか(笑)。逆に古いところではビートルズの「抱きしめたい(I Want to Hold Your Hands)」は有名ですね。つまり、「翻訳」しているのではないわけです。
邦題に法則なし?色々なタイプの邦題が80年代もありますが、思い出せるだけピックアップしていきますね。(こんな時、邦題が書かれたドーナツ盤とか持っていたら良かったな…心の声)
「◯◯タイトル(またはその一部)」系
- 「君はTOO SHY(TOO SHY)/ カジャグーグー」 アイドル的な彼らから見た、ファンの女の子を想定したとか?
- 「今夜はビート・イット(Beat It)/ マイケル・ジャクソン」 マイケルは夜のイメージが強いですかね。
- 「夜明けのランナウェイ(Runaway)/ ボン・ジョヴィ」 なぜ夜明け?
- 「シスコはロック・シティ(We Build This City)/ スターシップ」 もはや意味不明とも言えますが、何だか80年代チックなタイトルではありますよね。
- 「それ行け!ウイークエンド(Working For the Weekend)/ ラヴァーボーイ」 それ行け!がこれまた懐かしいフレーズですね。
- 「彼女はサイエンス(She Blinded Me With Sience)/ トーマス・ドルビー」 訳してみると「彼女は科学で僕を惑わせる」って感じでしょうか。まあ、何となくニュアンスは伝わる?
- 「ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ(Wake Me Up Before You GoGo)/ ワム!」 曲の雰囲気で何となくウキウキ、と付けられたんですかね。
- 「カーマは気まぐれ(Karma Cameleon)/ カルチャー・クラブ」 「カーマ」は「カルマ(業)」なのか…?
- 「ハートにファイア(We Didn’t Start the Fire)/ ビリー・ジョエル」 これも意味不明な…
- 「ロックバルーンは99(99 Luftballons)/ ネーナ」 考えてみるとロックバルーンとは?
- 「まるっきりパラダイス(Just Like Paradice)/ デヴィッド・リー・ロス」 ある意味直球だったのかも。
- 「涙のフィーリング(Can’t Fight This Feeling)/ REOスピードワゴン」 REOは「涙」が付く曲が他に「涙のレター(In Your Letter)」「涙のルーズ・ユー(I Don’t Want to Lose You)」「涙のドリーム(In My Dream)」と計4曲あるんですよね。
原題と全く関係がない
- 「君は完璧さ(Do You Really Want to Hurt Me)/ カルチャー・クラブ」 これは…どうしてこの邦題になったんでしょうね。
- 「渚の誓い(Making Love Out of Nothing at All)/ エア・サプライ」 まあ、エアサプライと言えば海関係が思い出されますしね。
- 「ガラスのニューヨーク(You May Be Right)/ ビリー・ジョエル」 曲の冒頭でガラスの割れる音がしますからね。
- 「思い出のサニー・ビート(Oblivious)/ アズテック・カメラ」 完全に曲の雰囲気で決めたでしょ、と言いたくなってしまいますね。
- 「ハイスクールはダンステリア(Girls Just Want to Have Fun)/ シンディ・ローパー」 これは…何せシンディ御本人からクレームがありましたからね。
- 「愛のかげり(Total Eclipse of the Heart)/ ボニー・タイラー」 バラード系には「愛の」が付けられる事が多いですよね。
- 「禁じられた愛(You Give Love A Bad Name)/ ボン・ジョヴィ」 原題をよ~くいじくり回してみれば、その邦題に行き着くような…
- 「ビートに抱かれて(When Doves Cry)/ プリンス」 確かにビートは特徴的に聞こえますけどね…
- 「愛の残り火(Don’t You Want Me)/ ヒューマン・リーグ」 どこから持ってきたのか…
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原題に寄せている、意訳
- 「素直になれなくて(Hard to Say I’m Sorry)/ シカゴ」 これは素晴らしい意訳。
- 「終わりなき旅(I Still Haven’t Found What I’m Looking for)/ U2 」 まだ見つからないから「終わりがない」、という感じですかね。
- 「見つめて欲しい(Take A Look at Me Now)/ フィル・コリンズ」
- 「君を知りたくて(Like to Get to Know You Well)/ ハワード・ジョーンズ」
- 「今夜は青春(Tonight Is What It Means to Be Young)/ ファイヤー・インク」 無理矢理感はありますが、映画(ストリート・オブ・ファイヤー)のイメージとしてはバッチリですね。
歌詞の一部から
- 「ニューヨークシティ・セレナーデ(Best That You Can Do)/ クリストファー・クロス」 歌では何度もニューヨークシティ、と出てくるので確かにタイトルでもおかしくはないですね。
- 「ノックは夜中に(Who Can It Be Now?)/ メン・アット・ワーク」 歌詞の最初にノックしてますね。
- 「見つめていたい(Every Breath You Take)/ ポリス」 大ヒットしていますけど、結構怖い歌…
歌詞の内容から
- 「あの娘にアタック(Tell Her About It)」 ビリーが後輩に恋愛指南する、という内容ですしね。
- 「堕ちた天使(Centerfold)/ J・ガイルズ・バンド」 内容を知った時、これは結構秀逸!と思いました。
なんとなく曲調のイメージ的な
- 「心の愛(I Just Call to Say I Love You)/ スティーヴィー・ワンダー」 しかし、そもそも「心の愛」って?
- 「愛は吐息のように(Take My Breath Away)/ ベルリン」 少しウィスパー成分含んだ歌い方しますもんね。
アルバム
- 「刺青の男(Tatto You)/ ローリング・ストーンズ」 ほぼそのままでしょうか。
- 「焔(The Unforgettable Fire) / U2」 こちらの漢字にしたのが何となく良いですね。
- 「鬱(A Momentary Lapse of Reason)/ ピンク・フロイド」 雰囲気で付けた?
アルバムは原題そのままが増えてきた時代だったかもしれませんね。
この「邦題」というテーマ、60年代70年代も面白いものが多いのでまた取り上げてみたいですね。しかしこれも90年代からは急激に少なくなってきます。それだけに80年代は貴重な時代だったとも言えますね。
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