80年代洋楽を思い出す(15)〜ラップ、ヒップホップの芽生

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80年代というのは私のようなロックファンは見過ごしがちなんですけど、「ラップ」「ヒップホップ」が一般的にヒットチャートに出てくるようになった時代でもあるんですね。今となっては当たり前になった、と言うよりすっかりメインストリームとなったラップ、ヒップホップの端緒となった80年代を紹介していきたいと思います。まあ、この辺りは専門じゃないのでファンの方には物足りないかもしれませんし所々記憶違いなどがあるかもしれませんが、あくまで当時「一般的に」盛り上がっていた曲やアーティストを取り上げますね。

RUN-DMC

何と言っても最初にラップを大ヒットに導いた功績は大きいでしょう。エアロスミスを「大復活」させた功績もあるわけですね。元々「お説教」という邦題があった程ラップとして成立させやすい「Walk This Way」を、本人達とコラボしてラップする。PVでも壁をぶち抜くシーンがありましたが、まさに「風穴を開けた」と言えるでしょう。「アディダス・スーパースターの紐を抜いて履く」というファッションも流行り、カルチャーシーンへの影響も大きかったですね。

ビースティ・ボーイズ

黒人ではなく白人、そしてロック的要素を持ちつつラップする、というスタイルは当時も新鮮でしたが意外にこういったスタイルは少ないという点で唯一無二の存在かもしれません。デビューアルバムはラップレコードで初の全米No. 1を記録、「Fight For Your Right」が大ヒットしましたね。90年代に入ってもさらにアルバムをヒットさせたりとラップ界ロック界共に高い評価を得ていましたが、2012年にメンバーの死去により活動を停止してしまいました。

パブリック・エネミー

攻撃的なライムで社会派ヒップホップグループの代表格と言えるでしょうか。特徴としては個人的には「スクラッチ」がカッコいい事ですかね〜(笑)。例えば「Bring The Noise」(後にスラッシュメタルバンドのアンスラックスとコラボしますね)や「Don’t Believe The Hype」を聴くと分かりやすいかと思います。効いてますよね〜。90年代にキャリアの頂点を迎えますが、まさに次の時代を切り開いたサウンドではないでしょうか。

LLクールJ

バラード調でラップする「I Need Love」がヒットしてラップは攻撃性だけではないことを証明してみせた人。今でも映画俳優となって活躍していますね。調べてみたらまだ55歳と若い事にも驚きました。同世代じゃないの(笑)、当時はずいぶん若かったんですね。グラミー賞授賞式の軽妙な司会ぶりも記憶に新しい、多才な方ですな。カンガルーマークのブランド「カンゴール」のハットもアイコンになっていましたね。今でもそうですが、ファッションとヒップホップは密接な関係にありますね。

Tone-Loc

ヴァン・ヘイレンのギターを拝借して、ロバート・パーマーのPVをパロって大ヒットした「Wild Thing」が有名ですね。もう一曲ヒットした「Funky Cold Medina」共々、少々猥雑な雰囲気が漂っているところが特徴でしょうかね。この2曲を含めたアルバムは当たったものの、次作は泣かず飛ばず、といういわゆる「一発屋」になってしまいましたね。まあ、こういった「売れ線系」ラップはこの後MCハマーなど数多く登場してきましたからね。そういった人たちへの門戸を開いた功績は大きいのではないでしょうか。

こうしてみると、疎いジャンルではあるものの結構印象深かったりします。一般に浸透するにはやはりそれなりの理由がありますよね。

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