私がこれまた10数年使用しているパワーアンプ、ジェフロウランド「model 102」。思えばずいぶん長いこと使っているんですね…プリメインからセパレート化して、プリアンプは何台か使いましたが、パワーはこれも含めて2台目です。
その前に使っていたchord「SPM600」も結構気に入っていました。音が積極的に前に出て、瑞々しい音調は大変好ましかったのを記憶しています。ただ、中古で購入したそれは故障がちだった事もあり、不安になって色々探していたところ当時新発売だった「model 102」に出会ったのです。
ショップで試聴すると左右だけでなく前後に広がる音場感に大変惹かれて、購入に至ったのでした。現在の「自分の音」を形成する、重要なピースとなりました。
珍しく新品で買ったそのアンプ。それもあるのか、これまでノートラブルです。頼むから壊れないでくれ…と願うばかりです。
この愛してやまないアンプの特徴を挙げていきます。
- 小さくて軽い
幅348×高さ68×奥行190で、重量はわずか3kg。これで100w×2のパワーを叩き出します。 - アルミ削り出しの筐体で頑丈
軽いけれどもたわみなどまるでしそうにない堅牢なボディ。ジェフロウランドお得意のアルミ削り出しの筐体が効いています。 - 電源スイッチが無い
音質のため省かれており、常時電源オンが前提です。ヒューズすら無いようで、怖いです。ただし、後継機の102Sではスイッチが付きました。 - プリからの接続端子はXLRのみ
ジェフロウランドはバランス構成が基本です。上級機は一応RCA端子も付けてますけど、最もローコストな102は潔くXLR端子のみなのです。 - スピーカー接続端子はYラグ専用
これもまた、利用に制限が付いてしまいますよね。こんな「嫌なら他をあたってくれ」的なハードボイルドさ(?)も逆に好きだったりします。カルダス製の端子(ジェフロウランドは内部配線もカルダス)で、プラスマイナス同時に締め付けるタイプなので地味に便利です。
当時は30万円という価格で、ハイエンドブランドのパワーアンプとしては格安だったと言えますね。思うに、こうしたローエンド機種というのはハイエンド入門者に対して逆に手抜きは出来ないですし、比較的若年層を対象としているため元気の良い音に振っているのでロックやジャズといった音楽ジャンルにも対応しやすいのでしょうね。ジェフロウランドの上級機器が出す音は、最近は聴いていないものの「ちょっと大人しすぎるかな」という印象もあります。いつまでも大人になれない(?)私には、102がちょうど良いのでしょう(笑)。
コンパクトに音像をセンター中心にまとめるのは得意なこのアンプ。繰り返しになりますが、まだまだ頑張って欲しいです。これからも、よろしくお願いしますね。
ところで、そう言いながら設置している位置の前にレコードをたくさん置いてしまってその見目麗しい姿が半分弱隠されてしまっているのが、大変申し訳ない状態なのです。これは近いうちに、何とかせねば…(できるかな?)
(ちなみに現在の後継機種「Model 125」はパワーは125w×2に向上していますが、価格は昨今の円安もあって倍になっていますね…ただ、ブリッジ接続で発展させられるという点は面白そうです。)
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