低価格プリアンプを求めて

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前にも書きましたが、プリアンプが故障してしまっています。

根強いファンも少なからず存在する真空管プリ、ホヴランド「HP100」。中古で購入したのは2009年という事なので、13年もの間使用していたわけですね。入手するまでに何年使われていたかは分かりませんが、2001年発売のモデルなので大体20年前後の個体なんでしょうね。ガタが来てもおかしくはない時期ではあります。

導入当初の写真です。画像が粗い(笑)。ラックも懐かしい。

新品ではそれなりに高額なプリですので、修理は高くつくと見て間違いはないでしょう。現在は復活しているようですが、メーカーも一度倒産しています。色々ややこしそうでもあります。

そんなわけで、「安いプリアンプを探せ!」がここ最近のマイトレンドだったのです。とは言え、流石に「修理代より安い」プリなんてそんなにあるわけもありません。プリメインにしてしまえば、いくらでも安いのはありますけどね。でもやはりこちらも長年の付き合いであるパワーアンプ「ジェフロウランド model 102」を活かしたいんですよね。このパワーは2006年、珍しく新品で入手しています。

ネットで検索して、「お、これは安いな」と関心を惹いたものがありました。中国メーカーですが、内部の写真を見ても良質なコンデンサやボリュームを使っており、自分で作ったら(作れませんが)この価格では出来ないのでは?というものでした。

これを購入する事にしました。届いたそれは、なかなか高級感もあって価格以上の趣です。接続して聴いてみると、音も価格からは想像できないしなやかさや色気もあって「これは当たりを引いた」と満悦の笑みを浮かべたものでした。

ところが。

数時間聴いたりエージングのために電源を切らずにおいたりしていたのですが、そうしているうちに「ブウウウウウン」と盛大なノイズを発するようになってしまったのです。これは愕然としますね。まあ、電源を切って一日置いて再び電源を投入しました。

すると、ノイズは無い。そうなると期待してしまってまたしばらく聴いていましたが、結局「ブウウウウン」が始まりました。元々撫で肩な肩をさらに落として、メーカーにメールをしました。そうすると数回のやり取りの末、交換する事になりました。

交換して来たものを再び接続。…しかし、結果は残念ながら同様でした。そのようにメールすると「相性の問題かもしれません。返金するので、送ってください」という返事。まあ、仕方がありません。確かに、完全バランス仕様のパワーアンプで端子もXLRしか無いところに変換ケーブルを使って対処していました。これはホヴランドでもそうでしたけどね。ジェフロウランドはゴールドムンドと接続すると同様の事が起こるケースもあります(実際に体験したことがあります)。きっとそれなのでしょう。メーカーの方は2回とも素早く真摯に対応していただきました。ですので、ここでそのメーカーを出すことは控えます。何かと誤解を与えやすいですからね。音は本当に良かったですよ。

振り出しに戻りました。

そうなると、回路がバランス構成なプリの方が間違いはないでしょう。ホヴランドもアンバランス構成でしたが、これが急にではないものの徐々にダメージを与えていたかもしれません。とは言え、そういう条件【リーズナブルかつバランス構成】を満たすものがあるのか?流石にホヴランドを修理した方がいいかな〜と思いつつも、検索に励みました。

色々調べてみると、これがそうだったのか〜というものを見つけました。

それは「ifi ZEN CAN」。主な役割はヘッドフォンアンプではありますが、プリアンプとしての機能もちゃんとありますね。今はイヤホンオーディオ界中心にその名を轟かせているメーカーなので、この機種はぼんやりとは認識していましたが、これがバランス構成だったとは。まあ、現代のイヤホンはバランスがトレンド→定着といった状況なので、当然と言えば当然だったわけですが。これで決まりでしょう。思わず胸を撫で下ろしました。

ただ、パワーアンプへの出力端子がイヤホンと同じ「ステレオ4.4mm」なのです。これはどうするの???と調べたらなるほど、アンバランス同様で4.4mmからキャノン端子に分岐するケーブルがありますね。ifiからも純正として出ていますが、ちょっと高価(笑)。モガミやカナレなどで自作してフリマサイトなどで売ってもいたので、それにしてみましょう。自分で作るより安そうですし、イヤホン端子に半田付けという細かい作業はもう無理かもしれない(目の焦点が…)ので。

出力ケーブルはこんな感じになります。

あと、少し後ろ髪を引かれたのは「シグネーチャー」エディションの存在です。1万数千円の差額で「ちょっと良い部品+iPower」というグレードアップされた内容のモデルなんですね。これは正直お買い得ではあります。しかし、何せ手元付如意で少しでも安い方が良い状況でした。電源に関しては、ルータに回していたノイズフィルタ「ifi iPurifierDC」を純正組み合わせで使う事も考えていたので、当面はこれで行けば良いのではないか。そう自分に言い聞かせて、誘惑を断ち切りました。

あとはクリックするだけです。ケーブルも購入しておきましょう。

届いた「ifi ZEN CAN」。何度か店頭でDACなどこのシリーズを見てはいましたが、実際に家で見てみると「小さい」。ヘッドフォンアンプとしては大きくも小さくもないんでしょうけれど、プリアンプとすると本当に小さいですね。

その小ささを、何か置いて表現するべきだったと(笑)…

入力は普通のRCAとイヤホン同様の3.5mmと4.4mmの3系統あります。RCAの方にはフォノイコからの信号、3.5mmには「mojo」から両端3.5mmのミニケーブルで接続します。出力用に購入した変換ケーブルは中国製のようですが、ケーブル自体はカナレのものでした。電源には「iPurifierDC」を挟みます。ちなみにルータの方は余っていたNFJ「petite susie」を代わりに挟みました。

背面の端子類です。出力は真ん中から右の、4.4mmなんですね〜

これで準備万端。さあ感動の音出しですよ〜

…あれ、片チャンネルの音がえらく小さい。

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