デスクトップスピーカーの製作

AUDIO

※この記事にはプロモーションが含まれています。

PC向かっている時にも、やっぱり音楽は聴きたくなりますね。

前にもどこかで書いたような気もしますが、デスクに座ると60〜70cm左の位置に右chスピーカーが鎮座しているというレイアウトです。これでは、まともに聴くことは当然出来ません。

そこで、デスクトップ・スピーカーの登場という事になるわけですね。実際、実家時代から幾つも作ってきました。まあ「何か作りたいから小さいのを作る→デスクトップ用途にちょうど良いし」という図式でもありますが(笑)。

というワケで、一体何代目かは分からなくなりましたが、2022年現在6年ほど使っている自作デスクトップ用スピーカーを紹介します。

机の上はこんな感じです。下記のように、USB扇風機の置き場所は必須です(笑)。

製作の意図や条件としましては、

  1. 散らかりがちな机の上で、できるだけ邪魔にならないこと。
  2. 口径は大きくとも8cmまで。
  3. 耳の高さに合うようにすること。
  4. 天板にUSB扇風機を載せたいので、小さ過ぎても良くない。

こんなところでしょうか。制限の中で設計を考えるのは、楽しいことでもありますね。

上記の条件を満たすとなると、トールボーイの中でもペンシル型になりますね。中低音の迫力も欲しいのでバスレフ、特に容積はある程度確保できるのでダブルバスレフにしてみたいものです。この方式はどう出るか分からない要素が大きいのでメインシステム用には二の足を踏んでしまいますが、デスクトップ用ならば気軽に試すことができるというものであります。

ちなみにユニットですが、所有していた「Stereo」誌別冊ムックフォステクス「M800」という8cmユニットを使う場ができました。紙コーンの多いフォステクスとしては珍しいアルミコーンです。まだ「オントモショップ」で販売されているんですね。

フォステクス「M800」。

形は上に挙げた写真の通りです。まあ、つまり「スワン型」バックロードの首部分だけ、という感じですね。頭の部分が第一空気室、首の部分が第二空気室になっている、という構造な訳です。ネタ的な自己満足感と共に、条件の1と4を満たす事にもなり、一石二鳥でもあるわけです!

何せ設計図はどこへ行ってしまったか分からず、真夏で暑かったからか製作中の写真もあまり撮らずにエイヤーとばかりに作り進めてしまったので、ここで細かく書くことも少ない(すいません)のですが、実際細かい空気室やダクトの計算もしておらずかなりテキトーに設計していたはずなので、まあ下手に構造を晒すことでボロが出るよりは良いかと(笑)。

カットしてもらった板の梱包を開いたところ。
内部を撮った写真がこのくらいしか…ネック部分ですね。

塗装ですが(株)ビビッドヴァン社の「Old Village ButterMilk Paint」を使いました。マットでアンティークな雰囲気を狙いたかったんですね。色合いは乳白色と言うか、アイボリーですかね。これを汚してアンティーク感を高めたかったのです。この時は本当に汚しました。無造作にペーカー掛けしてすり減ったように見せた角を、新聞紙で擦って仕上げたのです。

塗装を終えたところ。

そうして出来上がったスピーカー、音質としては低音もサイズの割にはまずまずで若干モコモコした感触はありましたが想定の範囲内といったところだったでしょうか。アルミコーンの特徴か、高音がシャカつく感はありましたし、エージング後も少々気になるところではありました。

完成直後。首から下が無い?(笑)

そうして2年後の4年前(ややこしくてすいません)、また「Stereo」誌別冊ムックのユニットに出会う事になるのです。それがマークオーディオでした。「OM-MF5」という5inchつまり8cmユニットが気になり、これをフォステクスに換えて装着してみたくなったのです。

マークオーディオ「OM-MF5」。同じアルミコーンでも音は…

フレームは斜めカットしたフロントバッフルから少しだけはみ出ましたが、まあいいでしょう(笑)。

出た音の素直さに驚きました。中域の厚い、聞きやすいこのユニットはかなり使い勝手が良いな、というのが第一印象でした。ただ、このままだと低音が出過ぎる傾向があったので、ダクトに少しずつ綿を詰めていって調整しました。そうするとバランスが取れてきたので一安心といったところでした。それにしても、このユニットの音は大変気に入りました。

換装直後。この汚れは本文にある通り、新聞紙で汚しました。

マークオーディオの音に感動したこの体験が、数ヶ月後に「Alpair10」を入手して密閉型スピーカーを製作するきっかけになったのです。今思うとオーディオって、つくづく縁ですね〜という気持ちにさせられた、そんなデスクトップスピーカー製作だったのでした。

周波数特性を追加しました。これはダブルバスレフが果たして効いているのかどうか…(笑)

コメント

タイトルとURLをコピーしました