コーヒー器具は使い分けるために存在する

COFFEE
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こんにちは。

コーヒーって、色々あるんです。…などと一言で表現するのはずいぶん乱暴な話でしたね。大雑把ですが、こう分類してみましょう。

  • 豆の種類:ブラジル、コロンビア、モカ、マンデリン…etc
  • 煎り具合:浅煎り〜中煎り〜深煎り

豆に関しては、聞いた事のありそうなものを挙げてみました。もちろん、「ブレンド」もあるので種類は無数になっちゃいますけどね。

煎り方に関しては、「〜」を付けたのはその間にもっと細かく度合いがあるからです。「シティロースト」とかそういうヤツですね。簡単によく使われる言い回しとしては、「中浅煎り」「中深煎り」でしょうか。

さて、今回のメインテーマとしては、「煎り具合によってドリッパーを使い分けてみる」です。腕が上がれば、1つのドリッパーで何でも淹れられるわけですが、道具にある程度頼った方が楽だと思うのです。ドリッパーがエラく高価なものならば、こんな事をお薦めはしませんが、プラ製ならば1000円もしないものがほとんどです。500円以下で買えるものもあります。試してみた上でどれか1つに絞って腕を上げていくのも悪くはないと思いますし、何よりドリッパーがたくさんあると何だか楽しい、という趣味らしい要素もあったりします(笑)。

前回「クリスタルドリッパー」を紹介しました。その後、「KONO 名門」「HARIO V60」を手に入れ、合計4つのドリッパーを持つことになりました。いやあ、いかにも形から入りたがる自分らしいですね。とは言え「ドリッパーの違いでコーヒーの味はどうなるか」に興味があったわけで、探究心の表れなんですよ、いや本当に。

4つのドリッパー、揃い踏みでございます!

簡単に違いを列挙しますと、「KONO 名門」は結局「点滴ドリップ」が最適なドリッパーですね。ポタポタとゆっくり湯を注ぎ、コクと甘みのあるコーヒーを淹れる事ができます。手は疲れます(笑)。

それに対して、今や「日本が産んだ世界の定番」となった「HARIO V60」はサクッと素早く注いで、スッキリした味のコーヒーを淹れることが得意です。気分はバリスタです。

つまりは、この2つは対局のポジションにあると言えますね。同じ円錐型ですが、得意なタイプが正反対だったりします。構造について云々するのは今回は避けますが、とりあえずは「そういうもの」と捉えていただければありがたいです。

そんな4つのドリッパー、色々試した上で得た、自分なりの使い分け方はこんな感じです。

カリタの内部。横長で3つの抽出口があるのが分かります

「カリタ」
これだけ台形タイプであり、ドリッパーの側である程度抽出速度を調節してくれるので、注ぐ速さや強さをそれほど気にしなくても良いです。煎り方としては、「中煎り」から「深煎り」の範囲なら満遍なくおいしいコーヒーを出してくれるドリッパーです。豆の種類としては、スーパーなどで普通に販売されている「オリジナルブレンド」やカルディ定番の「マイルドカルディ」、中煎りの「ブラジル」「コロンビア」といった昔からあるオーソドックスな豆が合いますね。昔ながらの喫茶店っぽい味とも言えます。

HARIO「V60」内部形状。スパイラル状のリブが、いかにも速く流れそう。

「HARIO V60」
湯を注ぐ速度や勢いがダイレクトに抽出に影響しますので、実際にはそれなりの腕が必要なのですが、現在ホームセンターなどで最も目にすることの多いドリッパーになりました。「浅煎り」から「中煎り」が合いますが、個人的には「中浅煎り」はこれで決まり!と思っています。中煎りでも「カリタ」とはまた異なる味わいがあって、HARIOの方はエッジの効いた、コクよりもキレ優先という現代的なカフェ風のテイストです。豆の種類は酸味系の「エチオピア(モカ)」ならば迷わずこれですね。あとは「タンザニア(キリマンジャロ)」あたりでしょうか。

まさにクリスタル!この複雑な凸凹が抽出をコントロール。

「クリスタルドリッパー」
同じ円錐型でも内部構造のため「HARIO」より抽出が少しだけ遅れます。それによって、若干「タメ」が出来ますからコクが出てきます。浅煎りから深煎りまで、どれもオールマイティに淹れる事ができますので、4つの中ではまだ歴史が少ないながらも一番汎用性がありますね。HARIOよりまろやかになります。ただ「何が一番得意か」と言われても答えに窮しますね(笑)。初めて買った種類の豆、どれで淹れようか?と迷った時の救世主でしょうか。無難に対応してくれるはずです。

リブが短いので紙が張り付き、落ちるのがゆっくりに。

「KONO 名門」
「蒸らして〜30秒待って〜最初のお湯を入れて〜」といった普通の淹れ方で抽出しようとすると、結構濃くて苦めになります。「中深煎り」から「深煎り」「点滴ドリップ」でゆっくりゆっくり淹れるとあら不思議、本領発揮してくれます(※ただ、KONO純正ペーパーも使用しましょう)。この「コク」や「甘み」はクセになりますね。ネルドリップに近い味わいです。豆の種類では圧倒的に「インドネシア(マンデリン)」ですね〜もちろん「深煎りブレンド」とか深煎り全般も是非こちらで。

だいたい自分は豆の種類と煎り方で使い分けております。もちろん、どのドリッパーもどういう使い方でも全くOKなんですが、一つの目安として受け取っていただければ大変嬉しい事です。

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