前回「ORIGAMIドリッパー エアー」を使ってみた感想を書きましたが今回はその応用編という事で、「ウェーブフィルター」を使ってみたいと思います。
このフィルター、本来はカリタから出ている「ウェーブドリッパー」専用のフィルター(ペーパー)なんですね。フィルターがまるであの、弁当などに使うアルミカップのような周囲がギザギザの形状になっているのです。これがドリッパーでいう「リブ」の役目を果たして、ドリッパーとの接触を少なくして安定した抽出を狙うというわけですね。
さてこのいわば「他のドリッパー専用」のフィルターを使うわけですから、一般的には変則的なんでしょうかね。とは言え、ORIGAMIのサイトにも「使用可能」を謳っているのですから悪い結果になる事はないのでしょう。
このウェーブフィルター、多数枚成形のためか一枚一枚がくっ付いていて取り出しにくいのでここでイライラしないというのが注意点でしょうか(笑)。また、その成形の工程に要因があるのか固有の臭いがするのでリンス(湯通し)した方がいいだろうという点もありますね。まあ、ドリッパーのリブとフィルターのギザギザは同数でピッタリ合うので、リンスした方がよりリブに貼り付くので都合は良さそうではありますね。ちなみに私は普段リンスをしていません。
ところで話は少し逸れますが、同じ樹脂素材の台座と言いますか純正ホルダーを購入しました。やっぱりこれがあった方が使い勝手も見た目も良いですね〜。木製のもあって気にはなりましたけど、こちらは陶器製のドリッパーに合うでしょうかね。
話を戻してリンス後のフィルターにはオーソドックスなブラジルの豆を投入します。ドリップ自体も特に気は衒わずに数回に分けて抽出します。これまでの経験から「1分30秒くらいまではゆっくり目に注ぎ、そこから先は一気に多めに注ぐ」というやり方でドリップしています。正しいかどうかは分かりませんが、出来るだけ安定した抽出を心がける上での目安でしょうかね。
そういうわけで、出来上がったコーヒーの味はどうでしょうか。
…なるほどなるほど、キレよりコクという特性が感じられました。これはドリッパーとフィルターのリブが一致していて接触面が多いので、抽出されるコーヒーの流れが遅くなるからではないかと思われます。ただ液体が抽出される箇所は平面であり、最終的に底面から落ちるスピードは比較的速くなるので雑味は少なくなるのではないでしょうか。このバランスが絶妙。
次に愛飲しているエチオピア・イルガチェフェを淹れてみましょう。
やはり、キレが持ち味でもあるエチオピアではありますがどっしりしたボディ感が出てきました。フルーティな酸味のテイストもしっかり主張しています。いつものスッキリ系も良いですが、このコッテリ感もまたイイですね〜。時々これで淹れてみよう。
実験的にこのフィルターを試してみましたが、大変面白かったです。何と言うか同じコーヒー豆でかなり異なるテイストが楽しめます。本来の使い方である「ウェーブドリッパー」を使った事がない中での変則的な実験だったかもしれませんが、結果は良好だったので良しとしましょう?か。何と言っても楽しみがまた一つ増えましたからね。
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