温故知新。スペシャリティコーヒーの流行と定着によって少し忘れかけた感のある「ちょっと高め」なコーヒーを、あらためて世に問う。そんなコンセプトで再び「あの」4人が立ち上がった!
そんなわけで「Outsiders Box」第2弾の登場なのです。PVも凝った仕上がりで良かったですよね。
いや~、今回も楽しみにしていましたよ。前回の「コモディティ」路線から少々高価な豆になるので容量は1袋80gになりましたが、抑えた価格にしてくれているのもありがたいものです。
さて今回の4種類はこちら。
- キューバ・クリスタルマウンテン(ひつじ珈琲)
- イエメン・モカマタリ・アールマッカ(備長炭フルシティロースト)
- グァテマラ・アンティグア(WAKO COFFEE)
- インドネシア・ロブスタ(Red Stone Coffee)
モカマタリ以外は自分にとって未知の豆でしたね。いっそう楽しみです。
届いたボックスはパッケージデザインも秀逸。中の写真も4人がPVで着ていた衣装と同じ(メイキングの動画もありましたね)で統一感があります。前回同様、裏面に豆の説明を記述したリーフレットと、ポストカードがあります。あとステッカーをどこに貼ろうかな…。
さて、それぞれの豆の感想ですね。
- キューバ
思わず「なるほど!」と手を打ちたくなりました。酸味が苦味が甘味がどうの、と言い表しづらいのですが、クラシックな風情の「珈琲専門」を謳った喫茶店で飲むコーヒーの味が、確かにするんですよ。実際に自分がどれだけそういう店に行ったかは別として。何かそんな情景が浮かぶんですね。 - イエメン
モカマタリは飲んだことがあるものの、「アールマッカ」はこれまで飲んだものよりフルーティな酸味を感じました。中深煎りですが、こちらはスペシャリティ的なテイストでした。4つの中では一番高価らしいですが、それも頷けますね。 - グァテマラ
これはまさに「グァテマラらしい味だな~」という感想を持ちました。複雑で苦味酸味甘味が溶け合わずに主張してくる、という。そしてこのアンティグアはその要素全てが上品で、複雑でありながら飲みやすいんですね。 - インドネシア
開封すると独特の香りがあります。やはりロブスタというのは単体で飲むと烏龍茶みたいな味を感じますね。
今度は前回と同じようにいくつかブレンドを試してみましょう。
- キューバ5 + グアテマラ5
これはなかなか良いバランス。コクが豊かでほんのりと香るフルーティさ。甘い後味。素直に「あ~美味しい」とほっこりできるコーヒーでした。 - グアテマラ8 + インドネシア2
2割でもロブスタの主張が強い結果になりました。個人的にはちょっとミスマッチだったかな…。ロブはもう少し比率を下げたほうが良かったですね。 - キューバ4 + グアテマラ3 + イエメン2 + インドネシア1
全部ブレンドしてみました。これは「高級喫茶店ブレンド」と呼びたくなるほど、しっかりハマりました。何だか、白髪と白いシャツが似合うマスターの姿が浮かんでくるようで、映画のワンシーン的な情景が脳裏に刻まれました。 - コロンビア(手持ち)9 + インドネシア1
手持ちのコロンビア・スプレモ(シティローストくらい?)とロブスタを1割(未満かも)混ぜてみました。これは良い感じ!程よい苦味が加わって、テイストに厚みが出ました。 - コスタリカ(カルディ)7 + イエメン2 + インドネシア1
カルディのコスタリカ、単体ではスッキリ系で飲みやすいタイプですが、このブレンドで良い意味での「クセ」が出て濃厚なコクも感じることができました。 - イエメン5 + エチオピア(手持ち)5
エチオピアはイルガチェフェのウオッシュドです。モカ同士ということで、「ああ、モカだよね」というブレンドになりました。ただ、互いの良さ(フルーティさとスッキリ感といった)が少し削がれてしまった感もありました。
今回の場合は豆自体も前回より高級志向という事もあって、シングルのまま飲むケースも多かったですね。ロブスタがまだ残っているので、これから手持ちの豆で色々ブレンドを試してみようと思っています。特に今回深煎りの手持ちが無かったので、深煎りとの相性が良い筈ですしね。
それにしても、こういった「クラシックな」コーヒーも本当に良いですよね。まさに温故知新。勉強になりました!
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