ケーブルのグレードダウン、再び。

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今回はまたしても、「ケーブルをグレードダウンしたらどうなるか」という実験をしていきたいと思います。前回の時はデジタル同軸ケーブルを試しました。ワイヤーワールドとベルデン、どちらも持ち味があって大変面白い実験でした。

またchatGPTで。なかなか秀逸…

結局、現在は従来からと同じワイヤーワールドを使っています。やっぱりこれでないと味わえない世界があるんですよね~。

しかし、他の箇所はどうだろう?と何だかこんな実験が楽しくなってきてしまいました。そこで今回、「DAC~プリアンプ間」のケーブルに着目しました。

現在ここのインターコネクトケーブルはカルダス往年のハイエンドモデル「ゴールデンリファレンス」を使っています。DAC(chord mojo)よりもプリ(ifi zen can)よりもずいぶん高価な、もの凄くバランスの悪い組み合わせと言えますね。いや~中古購入とは言え、昔は散財したものだな。まさに「電線病」真っ只中だったわけですね。現在だと何がゴールデンリファレンスと同等なのか、ちょっと分からなくなりましたけどね。


CLEAR CYGNUS RCA1.0 カルダス RCAケーブル(1.0m・ペア)クリア・シグナス【受注生産品】 Cardas Audio Clear Cygnus
ケーブル上の印字がほとんど消えてしまって、もはやただのゴム管のよう…

さてそれはともかく、ケーブルを交換してみますよ。手持ちにある中でまずはブラックロジウム「シンフォニー」という英国ブランドのもの。ブラックロジウム、現在は輸入が途絶えていますが、本国では展開しているようです。個人的には「英国のカルダス」と呼びたくなるほど、音が似ているブランドという印象を持っていました。あらためてその実力やいかに。

なるほど、やっぱりカルダス的な音を出してくれました。中域~高域に関してはその傾向は酷似しています。空間表現、ヴォーカルの定位、立体感、これらに関して言えば全く遜色が無いとさえ言えます。

違いは中低域の厚み。これはケーブルの太さも違いますが、音にも出てしまいました。どうしてもブラックロジウムの方は線が細く感じてしまいます。しかし価格の違いを考えれば順当な、いやそれ以上のパフォーマンスを聴かせてくれた事は確かですね。

ブラックロジウム。メジャーになれずに日本から撤退してしまったのが惜しまれます。

そしていかにもこの実験らしい自作RCAケーブル、カナレの登場です。日本が誇る、業務用ケーブルの会社ですね。元々名古屋発祥の地元企業でもあり、親近感があります。FLチューブを被せたので型番は忘れましたが、4芯なのでおそらく「L-4E5T」かと思われます。主な用途はマイクケーブルなんですね。いつ頃作ったっけ…と自分のホームページを探したら2004年、20年以上経っていたんですな。さあ、カルダスとの比較やいかに。

おお、パワー感は十分に出ているし、カルダスに比べてガッチリ引き締まった中低域。バスドラやベースがゴリッとしてイイ感じ。厚みのある中域はブルーノート的なジャズに合いますね。作った当初もその安定の音質に唸らせれた記憶があります。中高域は若干ザラつきも感じますが、ソースによってはそれがプラスに働く場合もありますね。いや、別にこれでイイんじゃないの?というレベルかと感じました。

カナレで自作。FLチューブのお陰で、そんなに安っぽく見えないでしょ?(笑)

再びカルダスに戻してみましょう。…なるほど、重厚感のある中低域、ナチュラルな中高域、ヴォーカルの口の大きさは小さく定位して前後感が出ます。何より大きな特徴は音場の広さでしょうかね。ふわ~っとスピーカーの外まで立体的に広がる音の数々。「雰囲気」を作り出すのが上手いですね。音楽に包まれている気分になります。

やはり高級ケーブルは高級なりの魅力というものがあることを再確認できました。それは機器が高級では無かったとしてもその魅力は発揮されること、これも同時に確認できました。

しかし、カナレも「しばらくこれで使ってみよう」とあらためて感じさせてくれました。何せ普段聴くロックやジャズには打ってつけのケーブルです。同じジャズでもECMとかにはどうかな?という部分もありますが、何せ久しぶりに引っ張り出したケーブル、これから馴染んでくるかもしれません。色々聴きたくなりました。

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