ルームチューン話の続きを。

AUDIO
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前回に引き続き、「賃貸マンションの一室でセコセコと実行している部屋の対策」についてお話ししていきますね。

基本的には「壁や天井の悪影響を頭から抑え込むのではなく、どう調整していくか」を念頭に置いています。床ですか?ま、まあこれは適当に散らかっているので逆にこれでいいのではないかと(笑)。

ミニ・ソネックス

昔からある壁用の吸音材ですね。ウレタンフォームの表面に塗装が施されていて、吸音だけではなく反射も狙っている事が分かります。半分に切ってスピーカーの対向面、つまりリスニングポイントの背面にハンガーで吊るしてみました。


そこは隣の部屋(居間です)へ連なる引き戸なんです。見栄えは今ひとつですが…。この効果としては、簡単に言えば「音場がスッキリして聴きやすくなった」という感じでしょうか。ハンガーを外せばビフォーアフターが分かりやすいので、やってみましょう。外すと…少し高域にカサつきが出て、ヴォーカルも若干焦点がボヤけるという状態になりました。もう一度ハンガーを掛けてみると、やっぱりイイですね〜。ヴォーカルはビシッと焦点が定まり、高域も聴きやすいのです。バスドラやベースの締まりも良くなります。もっと増やせば良くなるか…それは何とも言えないですね。高域を吸い過ぎてしまってつまらない音になるかもしれませんので。やはりちょっとずつ試してみるのがベターかと思います。

レゾナンス・チップ

これまた歴史のあるオーディオアクセサリーですね。通常は機器に貼り付けて響きをコントロールしたりするものです。私が使ったのは「スノウ」というタイプで、電源系及びルームチューンにも使えるという触れ込みのものでした。それで、壁や天井に貼り付けてみたというわけです。実は現在の住居に引っ越して、これが最初に行ったルームチューニングだったのです。引っ越したばかりの頃はリフォームが終わったばかりなので壁紙なども馴染んでいなかったのでしょう、妙にカサカサした音だったのです。そこでまずは何とかしよう、と思ったんですね。

スピーカーの後ろで音がこもりやすい下の方、天井でスピーカーの左右を結ぶ中心点の真上に貼り付けてみました。前者はモヤつきやカサつきが少なくなるという効果がありましたが、天井は思ったほどの効果は残念ながらありませんでした。同じ天井でも違う場所ならば良いのかもしれませんね。あと一個残っているのですが、未だに失敗が怖くて試していませんでした。どこかに貼ってみますか…

現在は「ゴールド」と呼ばれるタイプが現行品になりますね。

ウレタンフォーム

まあ普通のウレタンフォームです。こういう波打つ形状になったものは、何かいい仕事をしてくれそうな気にさせてくれますね(笑)。私が購入したのは20cm四方のものであまり大きくはありません。音がこもりそうなスピーカー横の壁面や、リスニングポジション後ろ側の天井角に近い箇所に貼ったりしました。

効果は小さいながらも音のこもった感じを確実に低下させてくれました。そして意を決して天井にも貼り付けてみました。これはそのままではなくて塗装を施して、吸音だけではなく拡散も狙いました。

効果は大きさは前回紹介したパネルの4分の1ということもあるのか天井がグッと高くなるとまでは流石に言えませんが、確実に見通しの良い音像が現れてくれました。もっとたくさん貼ればさらに効果は上がりそうですが、剥がす時のことを考えると怖くて出来ないのも正直なところです。賃貸ですからね…「壁紙でも剥がせるテープ」も最近出ているので試してみようかな。いずれにせよ、今はスタジオ用途など様々な種類のものが出ているので試しやすいですよね。

オーディオ雑誌でも定期的に特集されている「ルームチューン」のグッズですが、中には目ん玉が飛び出るような(笑)価格のものもありますね。そういったものを試した事はないので何とも言えませんが、自分で作ったりして安く済ますことも十分可能な領域かと思います。トライアンドエラーもいくらでも出来るので、その経験がノウハウの集積にもなります。もし挑戦したい方の中で、私がこれまでお話ししたことが何らかのヒントになれば大変嬉しいものです。

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