ラズパイでハイレゾを楽しむ

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現在はお手軽なストリーミング再生に頼りっぱなしなデジタル再生ですが、NASにはそれなりのハイレゾファイルがあります。これの再生なんですが当初はオラソニックのネットワークトランスポート「NP1」を使っていました。小さくても機能より音質を重視した設計で実際音も良く、CDトランスポートの「CD1」とデザインが揃うので見た目も良いですしね。

オラソニック同士の組合せはスッキリしますね。

ただ、純正のコントロールアプリがアップデートしないためにほぼ使い物にならず、汎用のコントロールアプリを使っていました。まあ、他にもいくつか使えるアプリがあったので、それ程問題でも無かったですけどね。

そんな中、3年ほど前にDACを「mojo」にした時についでにと人から勧められたんですね。「ラズパイやってみたら?」と。

ラズパイかぁ。「ラズベリーパイ」という汎用性の高い小型コンピュータ、名前は知っていて少し興味はありました。オーディオ再生にも結構使える、と。つまりはネットワークトランスポートの代用ですね。コントロールはスマホから出来るので、慣れれば普通に操作できそうです。

まあ、高価な物ではないし、面白そうだから試してみるか…と、Amazonでケース付きのものをポチってみました。

届いたラズパイ、なるほど小さな基盤にCPUとその他部品(雑な言い方!)が並び、端子はLAN、USB4系統、そしてHDMIも装備していて結構豪華です。さながら小さな巨人、かもしれません。

箱もお茶目ですね。現在はヴァージョン4です。
まさに手のひらサイズ。

付属品の中にはCPUに貼る小さなヒートシンクがありました。かなり熱を持つのでしょうね。こういうものは貼っておきましょう。セットでクリアケースも付属していたので、これに基盤を収めてとりあえず体裁は整いました。

いよいよ設定です。ラズパイというのはMacやWindowsのようなOSは無いので、自分で用途に合わせたアプリをインストール・設定をせねばならないのです。とにかく教えてもらった事やグーグル先生への検索でやり方を調べます。そして「Volumio」という音楽再生に特化したアプリを通常のPCではHDDに相当するmicroSDにインストールするのです。

インストール自体は手持ちのPC(自分はMac)を使って指示通りにすれば、それほど難しくはありませんでした。

問題は設定で、これがなかなかうまく行きませんでした。Macで設定を行うわけですが、何回も「”VOLUMIO”が見つかりません」というエラーが出てしまうのです。結局自力で解決できず、先達の力を借りて何とか設定に漕ぎ着けました。

これには悩まされましたわ…

そしてVolumioとNASを紐付けして、呼び出せるようにします。これも何度かエラーが出て進まない事も発生しましたが、何とか読み込みました。いや〜、上手く行く時はあっさり行くんでしょうけど、行かない時ってありますよね。…と、自分の技量の無さを運のせいにしようという、逃避行動に走りたくもなります。

そんなこんなで、設定の終了したラズパイをLANケーブルでハブに繋ぎ、DAC「mojo」とはUSBケーブル(A → microB)で接続します。スマホを使って「Volumio」をコントロールして再生してみます。

音が出た時の感動は、苦労した故に格別のものがありました。しかも、アナログのような分厚く濃い音が出たのも嬉しかったですね。ただ、「プチ」というレコードのスクラッチノイズのような雑音が時折入るのが気になりました。どうしたものか…と試行錯誤の一つでmicroSDを別のものに交換してVolumioの再インストールを試してみました。するとプチプチノイズはゼロにはならなかったものの、かなり少なくなったのでここに原因はあったのでしょう。我慢できる範囲の状態になりました。

こんな感じでセッティング。なんだかとっ散らかってますがご容赦を…

あとはiPhoneをリモコンとして操作を司るアプリですが、自分は「mconnect(lite)」を主に使っています。サブで「LUMIN」も使います。前者は広告が入ることを除けば軽くて使いやすいアプリです。もちろんVolumioをそのまま使う事もできますが、ちょっと使い勝手がいまひとつですかね。

「mconnectlite」の画面。
「LUMIN」はこの配列が選べるのがいいですね。

こうしてラズパイはネットワークトランスポートあるいはPCの代用以上の音を届けてくれました。試す価値は十分にあると思います。市販のネットワークプレーヤーのようにプラグアンドプレイですぐに使えるわけではありませんが、逆にそこが楽しいのではないでしょうか。

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