コーヒーに合う音楽を探そう(6)タンザニア(キリマンジャロ)編

COFFEE
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「コーヒー豆の種類に合わせて、聴く音楽を探してみよう」というこのコーナー、今回はタンザニア産のコーヒーを取り上げます。タンザニア、と言われるとピンと来ない方もいらっしゃるでしょう。昔ながらの言い方ですと「キリマンジャロ」になります。「キリマン」と略して言われることも多いですね。

キリマンジャロ、というと何だか「酸っぱい」というイメージが付いて回りますけど、自分でコーヒーを淹れるようになって、それは「過抽出」によるものではないか?と思うようになりました。実際には酸っぱいと言うよりもスッキリと爽やかな酸を感じますね。エチオピア(モカ)よりも軽やかな感じでしょうか。また、キレとコクが同居しているのも特徴かと思います。コーヒーを飲んだ、という満足感が高いですね。

バームクーヘンにも良いですね〜。

さらに深煎りにするともう一つの魅力が出てきますよね。コクが増して、オレンジピールのような苦みを伴った深い甘みが癖になります。冬になると飲みたくなってしまうんですよ。夏でもアイスコーヒーや水出しには最高ですけどね。単調な苦味だけではないとろみとも言える旨みが出色です。

さてそんなタンザニア(キリマンジャロ)。どんな音楽が合うでしょうか…。

リー・モーガン「The Sidewinder」 

タイトル曲、何と言ってもタンザニアの持つ「明るさ」と共通するものを感じますね。どこを取っても身体が自然に動くようなノリの良さ。ガツンと来るベースのソロもキレとコクがあるじゃないですか。ジャズ名盤を紹介するコーナーでも取り上げましたが、やっぱり良いアルバムはまた紹介したくなっちゃいますね。

レッド・ガーランド「Groovy」 

50年代のマイルス・デイヴィスを支えたピアニストとして名高いガーランドですが、トリオの代表作がこちらですね。冒頭の「C Jam Blues」から、彼の特徴である球を転がすような明るい鍵盤の音色が心地よいのです。タイトル通り「グルーヴィー」な作品です。これに合うのは、まさにタンザニアの爽やかさと明るさですね。

ドナルド・バード「A New Perspective」 

ゴスペルクワイアを加えた、7人編成のスピリチュアルな作品です。トランペットのバードの他には、ハンク・モブレー(ts)、ケニー・バレル(gt)、ハービー・ハンコック(p)と豪華な布陣ですね。当時新進気鋭だったハンコックが印象的なフレーズを連発しているのも印象深いものです。ゴスペルの明るさ、ハンコックの切れ味、そういった要素がタンザニアに合いますね。

ホレス・シルヴァー「Blowin’ The Blues Away」 

前回に続いてホレスを選びましたが、今作はまさにこれぞモダン・ジャズ!といったクインテット。ブルー・ミッチェルとジュニア・クックをフロントに配した構成はまさに鉄壁、自然に体を揺らしたくなります。ジャズ喫茶で満喫したいですね。ここでは同じタンザニアでも独特の甘さとほろ苦さが沁みる深煎りがハマります。これで家で聴いても、気分はジャズ喫茶。

ポール・サイモン「Rhythm of the Saints」 

ジャズ以外からもセレクトしましょう。名作「グレイスランド」の次の作品ですが、さらにワールド・ミュージック色が濃くなっています。実際にはブラジルが中心の構成のようですが、パーカッションの音が際立って良いんですよね、このアルバム。一見アンバランスに思えるポール・サイモンの細い声が、全体をポップ・ミュージックとして成立させていると感じます。

昔からファンの多いタンザニア(キリマンジャロ)、やっぱり当時から個性が強かったので好む方も大勢いらっしゃったのだろうな、と推測されます。音楽もどこか「その人ならでは」な個性を持った人が選ばれやすいかな、と思いました。ちょうど先日、飲んだことのない新しいタンザニアの豆を買ってきました。楽しみです、素敵な音楽と共に…

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