毎回はっきりしたコンセプトを持って登場する「Outsiders box」。第4弾となる今回のボックスは「日本コーヒーの歴史」がテーマになっています。コーヒーをただ飲むだけではなく、その歴史に思いを馳せるような、そんないわばドキュメンタリー的な内容になっているんですね。例によって、大変作り込まれた短編映画風なPVも楽しいです。

あらためて、このアウトサイダーズのメンバーをご紹介しますと、WAKO COFFEEの荻原さん、Red Stone Coffeeの赤石さん、ひつじ珈琲の大森さん、そして備長炭フルシティローストの西田さんの4人ですね。

届いた箱を開けると4種類のコーヒー豆、そしてその奥には「飲めばわかる、日本コーヒーの歴史」と書かれた青い冊子が入っています。この冊子に詳しく説明されていますが、今回日本のコーヒーにおける4つの波を4種類のコーヒー豆によって表現するというわけです。まさにサブタイトル通り、これらを飲めば「日本のコーヒーの歴史がわかる」というわけですね。面白い!

それでは、ということで飲んでみました。
1st Wave 深煎り(フレンチロースト) ブラジル サントスNo.2 60% コロンビア スプレモ 30% エチオピア シダモG4 10%

時代としては1950~80年代、往年の喫茶店の味を再現したブレンドです。やっぱり深煎りなんですね。私の住んでいる名古屋は深煎り文化が根強かったりするのですが、全国的にもそうだったわけですね。
ネルドリップが推奨されていますが、無いので当時らしくカリタの台形ドリッパーで淹れてみました。ブラジル+コロンビア+エチオピア(モカ)という黄金のトリオと言っても良いこのブレンドは香り高く、コクがしっかりあって素直に美味しい…と唸らされます。トロッとした甘さも特徴的ですね。いやでも本当にいいな、このブレンド。正直言って、好きです(笑)。コーノでコッテリと淹れるもよし、最近レギュラーの「V60 NEO」でもテイストの特徴がぐっと前に出てイイですね~。甘いです。
2nd Wave 深煎り(フレンチロースト) グァテマラ SHB 70% ブラジル サントス 30%

第2の波は「シアトル系」と呼ばれたスターバックスがどんどん店舗を増やして人気が高まった時代。つまりエスプレッソベースのコーヒーですね。このブレンドは同店のハウスブレンドにかなり寄せて作ったようです。
エスプレッソが前提ですが、うちにあるのはマキネッタ。これで抽出しましょう。アメリカーノにして飲んでみると、なるほど!と思わず笑みが漏れます。まさにスタバで飲む味ですね。そこからちょっと雑味をなくした感じでしょうか。まあ、スタバで豆を買ったことがありますが、結構欠けたり焦げたりした豆も混ざっていましたから、それに比べて丁寧にハンドピックされたこの豆だとこのようになりますね。ハンドドリップでも淹れてみましたが、こちらはキリッとした苦味の深煎りコーヒーでした。
3rd Wave 中煎り(ハイロースト) エチオピア ヒゲザG1 ナチュラル 100%

第3の波が現在に至る「スペシャルティ」の波ですね。産地のみならず農園も表記することでその個性を味わう時代になったわけです。ナチュラル精製のエチオピアは、まさにその象徴と言えるのでしょうね。それまではなかなか存在しなかった「G1グレードのナチュラル精製」エチオピアが、コーヒー界を席巻することになるわけです。私もコーヒーに興味を持った頃「こんな味のコーヒーもあるんだ、でも美味しいな~」と驚いたものです。
さてそんなエチオピア・ナチュラル。こちらは「やっぱりこれだね~」という、フルーティーな香りとテイストがたまりません。大きな「波」となるのも納得ですね。スペシャルティの普及が「まさにここから始まった」と思うと、感慨深いものがあります。
4th Wave 中浅煎り(ミディアムハイロースト) コロンビア リサラルダ県 カルチャリング/ウォッシュド 100%

実際にはこの「第4の波」はまだ定まっているわけではありません。最近はこの「カルチャリング」とか「インフューズド」という、実際に果汁に漬け込んで発酵させるという手法がちょっとした流行を迎えてますよね。果たしてこれが第4の波となるのかは今のところ何とも言えませんが、こうした「工夫」や「加工」がこれからも色々出てくるのかもしれません。そういう意味で「未来」を感じさせてくれるコーヒー豆と言えますね。さてこちらは「カルチャリング」がよく行われているコロンビアの豆。以前インフューズドのコーヒーを試飲したことがあって、あれは本当に「ジュース?」と驚くほど甘い果実感が強かったのですが、こちらはどうでしょうか。今っぽくオリガミドリッパーで淹れてみました。…そこまでキツい果実感ではなくて、ほんのり甘い、といった感じでホッとしました(笑)。アナエロビックにしても最初はなかなかキツいものがありましたから、まだ発展途上の分野でしょうね。
まさに歴史を学んだ気分でいます。コーヒー界隈はこれからどうなっていくのか、より興味が湧いてきましたね。また、温故知新と言いますか、1stウェーブのブレンドが本当に美味しかったのは何というか、目から鱗でした。これ普通に販売してくれないかな…と思ったりもしますね。これと2ndウェーブのをブレンドしても合いますし、少量でも特徴を主張してくるんですよね。最近揺り戻しなのか、深煎りが注目されてもいますね。浅煎りから深煎りまで、何でも好きな私としては、歓迎したいところです。


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