前回は1980年を振り返りましたが、今回は1981年です。中学に上がったばかりの私はまだリアルタイムではなかったのですが、同年代で早い人はもう聴いていたんでしょうね。私はというと、FMが聴けるラジカセは持っていたものの、まだロッドアンテナを伸ばして聴くFMには何だか敷居の高さを感じていたのでした。
そんな1981年、まずは全米年間チャート(Billboardによる)から見てみましょう。
- 1. Bette Davis Eyes / Kim Carnes
- 2. Endless Love / Diana Ross & Lionel Richie
- 3. Lady / Kenny Rogers
- 4. (Just Like) Starting Over / John Lennon
- 5. Jessie’s Girl / Rick Springfield
- 6. Celebration / Kool & The Gang
- 7. Kiss On My List / Daryl Hall & John Oates
- 8. I Love A Rainy Night / Eddie Rabbitt
- 9. 9 to 5 / Dolly Parton
- 10. Keep On Loving You / REO Speedwagon
1位のキム・カーンズ「ベティ・デイヴィスの瞳」はなんと9週連続1位!で、文句無しの年間No.1ですね。ハスキーボイスが魅力です。ただ、この曲以外に目立ったヒットが少ないのが惜しいところでした。いい声なのに…
2位も超有名曲ですね。まあ、ダイアナ・ロスとライオネル・リッチーですし、盤石です。ライオネルの活躍はこの曲以降ではありますかね。
3位は私が唯一、ケニー・ロジャースで知っている曲ですね。スタンダードと言ってもいいんじゃないでしょうか。
4位、ジョン・レノンの遺作となってしまった「ダブル・ファンタジー」からの1stシングルです。80年12月に、ジョンは突然鬼籍に入ることになってしまいました。「生まれ変わったみたいだ」という歌詞が、何という皮肉か…
5位はオーストラリアのロックシンガー、初の全米No.1ヒットですね。俳優として名が売れて、ヒットにつながったのは面白い経歴かもしれません。ポップでキャッチーな、80年代的という点では代表的なシンガーとも言えるでしょう。
6位は定番とも言える、ダンスナンバーですよね。理屈抜きに楽しめて、「80年代ポップス」というコンピレーションを作るのならば、ぜひ入れたい曲だと思います。
7位も「ブルー・アイド・ソウル」の枠に留まらず、80年代を代表するヒットナンバーでしょうね。ポップでキャッチーながら、単なる「売れ線」にならないクオリティの高い楽曲にしているのは2人の卓越したヴォーカルが大きいですね。ダリルのYouTubeチャンネルも好きです。

8位だけは分かりませんでした…エディ・ラビット、カントリーシンガーなんですね。全米No.1を記録した曲でした。エルヴィスに提供した曲もあり、ソングライターとしても活躍していたそうです。
9位のドリー・パートンもカントリー畑の方ですが、この曲はポップですね。全米No.1を記録しました。シーナ・イーストンの曲とは同名異曲でした。
10位はロック・バラードの名曲ですね。それまで下積みの長かったREOは、この路線で80年代にヒットを連発することになります。
それでは、イギリスの方はどうだったでしょうか。
- 1. This Ole House / Shakin’ Stevens
- 2. Stand And Deliver / Adam and the Ants
- 3. Don’t You Want Me / The Human League
- 4. It’s My Party / Dave Stewart and Barbara Gaskin
- 5. Tainted Love / Soft Cell
- 6. Prince Charming / Adam and the Ants
- 7. Making Your Mind Up / Bucks Fizz
- 8. Green Door / Shakin’ Stevens
- 9. Vienna / Ultravox
- 10. Shaddap You Face / Joe Dolce Music Theatre
1位と8位にランクしているシェイキン・スティーヴンス、名前はよく聞くもののちゃんと聴いたことがありませんでした。ああ、これはノリが良くていいですね~。名前からイメージする通り、ロカビリー調のロックンロールですね。ケントスみたいなライブハウスで演奏されていそうです。
2位と6位にランクイン、「アダム&ジ・アンツ」がここで登場しましたね~。「ニュー・ロマンティック」ムーヴメントの先鞭をつけたバンドですね。私が洋楽を聴き始めた頃はもうアダム・アントのソロ活動になっていました。
3位のヒューマン・リーグも80年代らしいエレクトロ・ポップ。ここら辺りで「いわゆる80年代的」な音が目立ってきましたね。
4位、オリジナルはレスリー・ゴーアが歌う有名曲「涙のバースデイ・パーティ」のカバーですね。このデイヴ・スチュワートって、「ユーリズミックス」のデイヴとは別人だったんですね。いやはや。バーバラ・ガスキンはスパイロ・ジャイラのヴォーカルだった人です。
5位はこれまたエレクトロなソフト・セルの「汚れなき愛」。いや~80年代らしくなってきましたね。
7位は知りませんでしたが、ユーロビジョン・コンテストの優勝グループだそうです。アバみたいな編成ですね。曲自体はキャッチーなバブルガム・ポップ。
9位のウルトラヴォックスのヒットナンバーもやっぱりシンセサイザーが際立って、時代を代表する曲かと思いますね。
10位も私にとっては未知のアーチストです。調べるとジョー・ドルチェはシンガーソングライターですね。カントリーと言うか、トラッドな曲調です。
こうして見ると、特にイギリスの方で「80年代サウンド」を代表するシンセサイザーを多用した曲が目立つようになってきましたね。また、イギリスで14位にフィル・コリンズの「In the Air Tonight」がランクインしていまして、こちらは「あの」ドラムサウンド、いわゆるゲートリバーブが際立っています。ということで「大きな転換点」と言えるのがこの1981年だったわけですね。感慨深いものがあります。82年が気になってきましたね〜。




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