ローリング・ストーンズ「ハックニー・ダイヤモンズ」、傑作です!

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いや〜、まさかここまで力の入った新作を仕上げてくるとは…恐るべしですね、ストーンズ。

ベテランミュージシャンの新作というのはどちらかと言えば「元気でやってるよ」という嬉しいお知らせのような意味合いがある、と勝手に私は思っていたりします。全盛期のようなパワーは無くとも、逆に枯れた味わいであったり、年輪を積み重ねた上での説得力のようなところで聴かせてくれる…これも大変素晴らしい事ですし、大好物でもあります。

そんな中でこの、ローリング・ストーンズ新作の「ハックニー・ダイヤモンズ」がリリースされました。

先行シングルの「Angry」はすでに耳にしていたものの、こうしてアルバムとして聴くとそのカッコ良さが改めて浮き彫りになります。このアルバム、一体いつの時代のリリースだよ?と言いたくなりました。似ているアルバムを挙げるとしたら81年の「Tattoo You(刺青の男)」や89年「スティール・ホイールズ」でしょうか。当然異論はあるでしょうけれども、とにかく良い意味でベテラン感の無い、枯れようともしない、バリバリ元気なストーンズがそこにいたんです。ミック80歳、キース79歳、ロン・ウッドだって76歳ですか。いやもう、どうなっているのでしょうか、と言いたいですね。

特にまた、ポール・マッカートニーがベース(だけ!)で参加したという贅沢な4曲目「Bite My Head Off」が一番ロックンロールしているんですよね〜。ポールもテンション高めでベースを弾いていたと思うと、何だか嬉しくなってきます。

この他にもエルトン・ジョンがピアノ(だけ!)で参加した曲、スティーヴィー・ワンダーがキーボードとピアノで参加した曲(これは後述するレディ・ガガも歌っています)があってゲストも豪華なんですが、惜しくも亡くなってしまったチャーリー・ワッツと、オリジナルメンバーだったビル・ワイマンが演奏している曲もあって、ファンにはこれまた嬉しい内容になっているんです。チャーリーのドラムスはやっぱりタイトでシンプル、良いですね〜。あらためて、ご冥福をお祈りしたいと思います。

赤いジャケットが何とも印象的。これはフィジカルで欲しいかも…

アルバムにはほぼ必ず入る、キースのボーカル曲。今回はバラードナンバーですが、キースの歌もイイですよね〜。こちらはミックと違って若い頃から枯れた感じのしゃがれ声が、存在感ありまくりですね。ソロ作ももっと出して欲しい、と思うくらいです(笑)。

そして、ラスト前のレディ・ガガとのデュオ作の「Sweet Sounds Of Heaven」が圧巻です。往年の名曲「無常の世界」を思わせる、壮大なナンバー。レディ・ガガもヴォーカリストとしての実力を遺憾無く発揮して、それを受け止めるミックがまた神がかりのヴォーカルを聴かせてくれます。お互い、デュエットは得意ですよね。

ラストは「Rolling Stone Blues」、バンド名の元になったマディ・ウォーターズのブルースナンバーですね。意外にもこれまでカバーしていなかったとか。マディの曲はたくさん演奏してきたにも関わらず、です。ミックのブルースハープがバッチリ決まる、最高なブルースナンバーになっていますね。録音も往年の雰囲気がする仕上がりになっていて、雰囲気が伝わってきます。

以上、あまりにこの新作が良かったので、ホームページ以来久しぶりに新譜レビューなどしてみました。それにしても、配信(AmazonMusic HD)で聴いていて音質も良いし満足ではありますけど、やっぱりアナログ盤で欲しくなりますね〜。しかし価格が…(涙)。

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