ケーブルのグレードダウン、今度はスピーカーです。

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「電線病を克服する」という目的(そうだった?)で過去、デジタルケーブルとラインケーブルをグレードダウンするという実験?を行ってきましたが、遂に今回はスピーカーケーブル編に行きますよ!

…実はとっくにケーブルなど用意してはいたのですが、それは季節が夏に近づこうという時。ケーブルの中でもスピーカーは一番手間が掛かりますよね。特にエアコンが無い自室(隣のリビングに続く扉を開けて何とか凌いでいます)では、とにかく暑過ぎるのです。汗だくになって作業はしたくないので、夏が過ぎるのを待っていたら12月になっていました(笑)。

前置きはともかく、本題に進みましょうか。

現在使用しているスピーカーケーブルは「CARDAS CLEAR SKY」というもの。以前ブログにも書きましたが、このブランド好きですよね~、自分。パワーアンプがジェフロウランド(内部配線や端子はカルダスが使われている)なので親和性も高いわけです。

そんな蜜月関係を長年続けているところに今回持ってくるスピーカーケーブルはカナレです。ラインケーブルの方でも好印象を新たにしたカナレ。種類はいくつかありますが「4S8」というタイプにしました。太さに関しては中間になります。型番の末尾に「G」が付いた無酸素銅(OFC)を使用したものもありますが、グレードダウンらしさを出すためにもコスト的にも普通の銅線(タフピッチ銅)を選びました。

CANAREのロゴって、結構好きですね〜。MADE IN JAPANです。

端末処理はアンプ側はYラグ仕様がマストですので、たまたま余っていたフルテックのものと記憶に無いメーカー不明のもの(おそらく昔中古で入手したものだろう)があったので、それを使います。揃えるためにプラスにはフルテック、マイナス側は不明のものにしました。素材の厚みとかは変わらないので、機械的な問題は無いでしょう。ねじ止めしてから熱収斂チューブを被せます。

スピーカー側は何でも良いのですが、バナナプラグにしました。ケーブル交換の際は楽ですしね。こちらもまずは家の中を探しましたが、中途半端な数しか無かったので購入しました。安価なものですが2箇所のねじ止めとRCA端子のようなアルミ製のスリーブが付いてしっかりしています。

安価ながら差し込みに安定感がありました。

処理のためにケーブルの被覆を剥がすと、4芯のケーブルの周りは綿糸でしっかりダンプされています。そしてPVC製被覆との間には紙が巻かれており、安価ながら徹底した対策が為されていることが分かります。実際はPAなど長尺で使用して過酷な環境で配線されることも多いでしょうから、ノウハウの塊なんでしょうね。

自然素材によるダンプは、親しみがあります。

さて完成したスピーカーケーブル、交換しましょうか。まずパワーアンプの電源を落としてから10年近く使っているカルダスを外します。ここで隠れていた大量のホコリとかが気になってハンディワイパーなど振り回したりするものですから時間が掛かりますね。ジェフロウランド「model 102」の端子はプラスマイナス同時に締められるタイプなので便利です。

交換は終了、いよいよ肝心の音出しです。まずはドナルド・フェイゲン「H Gang」行きますか。

…そうなんだ。いや、思ったほど大きな違いは無いのです。全体的には良くも悪くも「カッチリ」した音になったのは想定内ですね。中高域のわずかな荒れ、例えばシンバルの鳴りがガサッとしがちなのも同じく想定内でしょうかね。

いろいろ聴いてみましょう。以前ブログでも挙げている試聴曲を聴き進めていきますね。

1番の印象としては快活でメリハリがありますね。ロックや昔のジャズにはむしろこちらかなあ、という気もします。最近試聴曲に加えたホワイト・ストライプスの超・名曲「Seven Nation Army」は特に好印象で、迫力が増したように感じました。

一方、現代のジャズやクロスオーバー、女性ヴォーカルに関しては、これだけで聴いていれば決して悪くありません。カルダスに比べると少し「粉っぽい」と言うか、微粒子感が出てしまうかな…というところが少し気になりますかね。個人的にはどんなに細かい微粒子よりも、水や流体を感じさせてくれる音を求める傾向があるので、そのような印象になるんでしょうね。少し「ドライ」な感じ、と言った方がわかりやすいでしょうか。

そんなわけで、あらためて「カナレ」の実力、コスパの高さというものを思い知らされた感が強いという感想になりました。

アンプ側。
スピーカー側。

ただここでふと思ったのは「音量」の問題もあるかもしれない、という点です。もっと大音量で聴いた場合、例えば少し気になっている中高域のガサッとした箇所がクローズアップされるかもしれないわけです。集合住宅という環境のため、少々怖いのですが「少しだけ」ボリュームを上げてみますか。時間も「少しだけ」ということで。

…ああ、やっぱり気持ちが良いものですね。ボリュームを少し上げただけで迫力が段違いです。特にカナレにしてカッチリした中低域が身体をドシンと揺らしてくれます。ただ危惧したように曲によっては中高域が耳につくケースがありました。この辺りはやはり一長一短と言えますか。

今回もなかなか悩ましい状態になりました。まずはしばらく様子を見て、その後カルダスに戻してみたいと思っています。

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