WiiM Mini の下に何を敷こうか?

AUDIO
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コスパ抜群のストリーマー「WiiM Mini」ですが、何せ安いので材質はプラスチックでおそらくオーディオ機器的な対策は施されていないでしょう。これまでも電源を交換したり、光ケーブル(Toslink)を色々試したりとオーディオ的なアプローチはしてきましたが、他に出来ることはないか、と考えた次第です。

設置を何とかできないだろうか。

小さい上に重量も軽い。ケーブルが頑丈な場合は浮いてしまう程ですね。普通はメリットなのですが、ことオーディオにおいては「重い方がエラい」という一般人から見たら「ハァ?」と変人を見る目で見られてしまう事間違い無しな不文律?があったりします。そしてそれは、あながち間違いでもないのですよね。オーディオというのは振動対策というファクターがかなり重要になるんですよね。例えば「アンプの天板に重量のあるものを置いて制振する。」という対策で音は変化します。

ただ、この小さな「WiiM Mini」に同様な対策はやりにくいですね。天板は膨らんでいる形状ですから何か載せるにしても滑り落ちやすいですし、何より放熱も心配です。砂粒鉛を袋に詰めて載せるという手もありますが…。いやいや、そもそも本体上部はタッチパッドになっていますから、上に何か乗せたらまともに作動しませんわ。失礼しました。

また、制振できるものを貼り付けるのも一つですね。「貼り付け系」オーディオアクセサリーの代表格だった「fo.Q(フォック)」関連が生産終了となっているので流通在庫のみという状況なのが残念ですね。

一番手っ取り早いのが「インシュレーター」でしょうね。下に敷くものです。接地面からの振動を遮断する…というのは実際には難しいとは思います。現在では「振動をある程度コントロールする」という考え方になるでしょうね。振動モードを変える、という言い方も出来るでしょうか。

そんなわけで、手持ちのインシュレーターをいくつか試してみる事にしますか。この趣味を長年やっていると、たくさんあるんですわ。

左上:テクニカ 右上:コーリアン 左下:AET 右下:J1

まずはラックにベタ置きで聴いてから、試してみましょう。ラックはADK「SN-2110」で、木製の棚と金属製の支柱という構造を持ったもので、見た目よりしっかりしています。ちなみに試聴曲はドナルド・フェイゲン「H GANG」(アルバム「Morph The Cat」)です。

J1 プロジェクト「A25R」

古くからある青いインシュレーターですね。金属でも木質でもない、特殊な樹脂と言えるでしょうか。これを敷くと低域が引き締まり、音像も何となくぼんやりしていたのが「像」がまとまってきました。音質的には何も邪魔をせず、特にデメリットも無いものだと思います。

オーディオテクニカ「AT6099」

古くからの定番でしたが、もうさすがにディスコンのようですね。テクニカ得意の「金属と樹脂系のハイブリッド」で、真鍮と「ハネナイト」「ソルボセイン」を効果的に使用しています。確かに「制御」という点では効果を存分に発揮していますね。ただ少々「ゴムっぽさ」を感じるかな?…とは言えこれを購入したのは20年以上前。樹脂系の劣化があってもおかしくはありません。

メーカー不明「コーリアン製インシュレーター」

一時期、コーリアン(人造大理石)をインシュレーターにしたりオーディオボードとして製品化するのが流行っていた記憶があります。音が「立つ」感じが強くなり、メリハリが出てきますね。ただちょっとカサついた感じもあり、気になるところです。時間の経過で解決するかもしれないところではありますが…

AET「VFE-2005H」

これも樹脂系で指でつまむとへこむくらい柔らかいのでその感触通り「ブヨブヨした音になるのでは?」と不安になりますが、実際の音は全くそんな事はなく、量感を出しながらも中低域は引き締まり、高域もうるさくも大人しくもならず良いバランスですね。音像と音場感も三次元的に展開され、安価ながらもコスパの高い製品だと感じます。差し当たっては、これを標準状態にしようと思います。

もう一度、ベタ置きに戻してみるとズーンとした量感はあるものの芒洋感が強く、何よりも音像や音場感が平面的になってしまいます。正直な話、ここまで違いがあるとは思っていませんでしたね。やはりオーディオ的な対策というのは、こうした機器に対しても十分に「効く」事がわかりました。いや〜、面白いものですね。

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