前回の1981年に引き続き、今回は1982年です。この年は「CDプレーヤー発売」という、オーディオのみならず音楽界にも大きな変革の端緒となった年でもあります。もちろん、まだその影響が直接出たわけではありませんが、まさか数年のうちにアナログディスクが一旦はほぼ廃れてしまうまでになってしまうとはこの時思いも寄らなかったに違いありませんね。
そんな1982年、まずは全米年間チャートから見ていきましょう。(Billboardより)
- 1. Physical / Olivia Newton-John
- 2. Eye Of The Tiger / Survivor
- 3. I Love Rock ’N’ Roll / John Jett & The Blackhearts
- 4. Ebony & Ivory / Paul McCartney & Stevie Wonder
- 5. Centerfold / J Geils Band
- 6. Don’t You Want Me / Human League
- 7. Jack and Diane / John Cougar Mellencamp
- 8. Hurts So Good / John Cougar Mellencamp
- 9. Abracadabra / Steve Miller Band
- 10. Hard to Say I’m Sorry / Chicago

1位は堂々のオリビア。曲調もそうですが、それまでのイメージを覆したレオタード姿でのMVも話題だったに違いありません。
2位は来ましたね~、映画「ロッキー3」のテーマですね。イントロのギターリフにはいつも高揚感をもらいますね。ああ、もう頭に中に鳴り響いております(笑)。
3位も80年代ロック定番でしょうね。とにかく「カッコいい」の一言に尽きる、ロックンロール讃歌。
4位も定番曲、ポールとスティーヴィー夢のデュオ。
5位の邦題は「堕ちた天使」。原題を訳すと「雑誌中央の(折り畳まれた)見開きページ」。うまい邦題ですわ。青春の1ページがその見開きによって砕け散りました、という甘酸っぱいストーリー。
6位はイギリスでは前年にランクインしていますね。アメリカにもシンセポップの波が来ております。
7位と8位に並んでジョン・クーガー(・メレンキャンプ)が来ました。いや~、好きなんですよね、この人。こういうシンプルなロックがこれだけ上位にランクされていることが40年以上前にも関わらず、なんだか嬉しいのですわ。
9位はタイトル通り、なんだか不思議な感じのするロックナンバー。時々聞くと妙にハマります。
10位は邦題「素直になれなくて」。ブラス・ロックの盟主シカゴがデヴィッド・フォスターによってAOR的なバラードを歌うバンドに変化しました。当時も賛否あったんでしょうかね。
11位から20位にはTOTO「ロザーナ」やフォリナー「ガール・ライク・ユー」といったいわゆる「産業ロック」勢もランクしていて、80年代らしさが増してきました。
イギリス年間チャートに目を移しますと、
- 1. A Little Peace / Nicole
- 2. Town Called Malice / The Jam
- 3. Oh Julie / Shakin’ Stevens
- 4. Eye of the Tiger / Survivor
- 5. Happy Talk / Captain Sensible
- 6. Come On Eileen / Dexys Midnight Runners
- 7. The Lion Sleeps Tonight / Tight Fit
- 8. The Land of Make Believe / Bucks Fizz
- 9. The Look of Love / ABC
- 10. Torch / Soft Cell
あれ、1位が分からないですわ…。調べてみますと、当時「ユーロビジョン」コンテストで優勝したドイツ人女性なんですね。素朴なアコースティック・歌謡ポップスです。
2位にジャムが来ましたね~。邦題「悪意という名の街」。キーボードがゴキゲンな、ソウル風味が強いナンバーですね。斉藤和義「歩いて帰ろう」はこの曲が少しオマージュ入っている?
3位はこの人イギリスでの人気は絶大だったんですね、シェイキン・スティーヴンス。ツイストしまくっているMVもロッケンロールでサイコー!
4位、やっぱりイギリスでもヒットしていますね。
5位は元ダムドのギタリスト、キャプテン・センシブルが歌う、カバー曲。
6位はお馴染みの「カモン・アイリーン」ですね。2位ジャムのポール・ウェラーと、このディキシーズのミック・タルボットがその後スタイル・カウンシルを組むとは…。
7位「ライオンは寝ている」は有名なドゥーワップナンバーで、こちらは「タイト・フィット」という謎(調べてもよく分からない)のグループによるカバー。でも時期的に初めて聴いた同曲はこのヴァージョンだったような…。
8位は前年に引き続き「バックス・フィズ」が登場。「ユーロビジョン」関連は強いんですね。
9位に来ましたよ~、ABC「ルック・オブ・ラヴ」!ポップでキャッチー、そしてシンセが効いていて何だかオシャレ。まさに80年代サウンド。
10位も前年に引き続いてソフト・セルがランクイン。この曲もシンセポップの名曲と言えますよね。
11位から20位に目を向けてみると、カルチャー・クラブ、デュラン・デュラン、ヤズーといったシンセポップ勢がランクインしていて、イメージされる「80年代」なサウンドが市民権を得てヒットしていることが窺えますね。
こうして見るとまだ70年代の余韻がかなり強かった80年と81年に比べて、イメージされる80年代らしさがかなり増してきましたね。自分が洋楽を聴き始める83年が楽しみになってきます。また、私が大好きな名盤ドナルド・フェイゲン「ナイトフライ」もこの年にリリースされたことも最後に付け加えてさせてくださいね。





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