ジャケ買いにオススメ!(2)〜ジャズ続編

MUSIC

※この記事にはプロモーションが含まれています。

「ジャケ買い」したくなる名盤シリーズ、前回はブルーノートだけで終わってしまったので(本当はブルーノート、まだまだありますが)、今回はそれ以外のジャズを取り上げたいと思います。

トミー・フラナガン「ザ・キャット」

ネコさんたちの顔が分かりづらいという面はありますが…

職人肌なピアニスト、トミー・フラナガンがリーダーの作品。何と言っても紫色が目を惹きますね~。当時(20年以上前)知らなかったアルバムなので、まさにジャケ買いした一枚です。でもこれが良かった!あまり知られていませんがアイドリース・シュリーマンのトランペットが華々しく鳴り渡り、ケニー・バレルも渋いギターを聴かせてくれます。コルトレーンも珍しく?あまり存在を主張しないところも逆にバランスが良いですかね。フラナガンも気の利いたプレイをしてくれますが、何といっても個人的にはダグ・ワトキンスの力強いベースが効きまくっているところが好きですね。

ジョージ・ベンソン「ジブレット・グレイヴィ」

ベンソンは同席者なのか、赤の他人なのか…(笑)

まだ歌っていない時代、純粋な「ジャズ・ギタリスト」だった時代のベンソンですね。食事中(美味しそう…)の隣に座る女性を見つめるベンソンの視線が何だか…(笑)という、意味深ジャケットです。内容は有名なスタンダードも含めてBGMとしても楽しめる、しかしベンソンの「ああ、上手いよね」とギターの弾けない私にも分かりやすいギターサウンドも堪能できます。後のCTIレーベルに繋がるような部分もありますね。

ポール・ウィナーズ「ライド・アゲイン!」

ビニール袋に入れたまま撮ってましたな…10数年前の写真ですいません。

メリーゴーランドに乗る、スーツ姿の大人3人。何だか照れ臭げな表情がイイですね。「ポール・ウィナーズ」というのは、雑誌人気投票で各部門1位を獲ったジャケ買いにオススメ!(1)ジャズミュージシャン…バーニー・ケッセル(g)、レイ・ブラウン(b)、シェリー・マン(dr)のトリオ編成なのです。投票(poll)とメリーゴーランドの支柱(pole)をかけているワケですね(笑)。いわゆる企画もので、内容もまったりと寛ぎに満ちたものですが、さすが名人たちの演奏ですね。聞けば聴くほど味わいが出てきます。

アンドレ・プレヴィン「パル・ジョーイ」

モノクロの写真と、赤や紫の色の対比が良いですね。

クラシック指揮者として名高いプレヴィンですが、ジャズピアニストだった時代もありました。やっぱりジャズとしては端正なピアノを弾くプレヴィンをサポートするのがシェリー・マン(dr)とレッド・ミッチェル(b)。このジャケットはピアノが数台置かれた中の一台にプレヴィンが写り、文字の配置と配色がイイ感じですね。私が所有する写真の盤はいわゆる「プロモ盤」なんですが、そのハンコが捺印されている場所もバッチリで感心してしまい、ジャケ買いに至った次第です。

マイルス・デイヴィス「リラクシン」

この姿勢でテレビとか見たり…(笑)

このジャケを見た当初は「え?何コレ」という印象でしたが、見れば見るほど良いデザインだな~と思うようになりました。そういう意味では第一印象一発勝負の「ジャケ買い」には適さなかったかもしれませんね。しかしこの三角形を組み合わせた「リラックスしている」人のイラストは本当、色合いといい感心してしまいます。そして音を聴いて何だか納得してしまいます。マイルスのミュート・トランペットも他のアルバムより心なしかリラックスして聴こえますが、決して緩いわけではなく、「優しく突き刺さる」ような感じですかね。

アン・マーグレット「オン・ザ・ウェイ・アップ」

全てのバランスが素晴らしい!

女性ボーカルものも何枚か紹介しますね。女優兼歌手のアン・マーグレットの一枚。これはもう、一目見てジャケ買いしちゃいました。素敵な女性のポージング、ジャケの色、服装の色、フォントの色と配置。完璧じゃないでしょうか。もはや言うことありませんね。部屋に飾ってもオシャレだと思います。内容はジャズと言うよりポップス寄りでエルヴィスの「ハートブレイク・ホテル」も歌っていたりしますが、ここに取り上げました。

ルース・プライス「アット・ザ・マン・ホール」

海外盤の紙は分厚くて立体感があるのが持つ喜びを倍増させてくれます。

ステージがイメージされる黒をバックに、やはり暗めな色調の服装をまとったルース・プライスがマイクに向かって歌い、シンプルなゴシック体のフォントが絶妙に配置されています。見れば見るほど配置が芸術的に思えてきます。「マン・ホール」と言うのはドラマーのシェリー・マン(今回3回目の登場!)の経営するホールなんです。そんなわけでバッキングも盤石なジャズ・ボーカルアルバムとなっています。プライスのボーカルも「私、上手いでしょう」的なものではなく、あくまでやや低めの声で普通に歌っているところも好感が持てます。

雑誌などでもジャケットだけで連載されたりもする題材だったりしますから、キリがないのも当然と言えば当然ですよね。最近どうしても衝動的に「ジャケ買い」する機会は少なくなっていますが、また当たりを引いた時の感激を味わいたいものだなあ…と思わされました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました