大変長い間、お待たせいたしました…という感じでようやくスタートを切りました(24年10月)、ハイレゾ配信サービス「Qobuz(コバズ)」。元々フランス生まれのサービスですが、日本では高音質音源販売サイト「e-onkyo muisc」と統合する形で、配信と販売の両方を行うという形になりました。
私はここ数年全く購入してはいなかったものの「e-onkyo muisc」のアカウントを持っていたので情報はその都度メールで来ていましたが、23年1月に「qobuzと統合します」というアナウンスのメールが届いてから2年弱ということですね。まあ、統合には色々問題が次から次へと出てくるであろうことは想像に難くありませんね。
それからも延期のお知らせなど届いていましたが、今回のメールからのお知らせでアカウントは引き継がれるとの事だったので簡単に「Qobuz」のサイトにログインできました。価格は1アカウントで¥1,480/月。年間契約ですと¥1,280/月という計算になります。ちなみにアカウントを引き継ぐだけならば金額は掛かりません。
「高くもなく安くもない」という絶妙なラインですね。ハイレゾを売りにしているだけあって、¥1,000前後の配信サービスとは一線を画するものを感じます。とは言え以前私も加入していた「mora-qualitas」が¥2,000を少し超えていた事を思えば格安と考える事ができますね。
では契約をするのかどうか。現在「Amazon musicHD」もあるので迷うところですね~。契約をせずにアカウントを引き継いだだけの状態ですと、音楽の試し聞きはできます。音質は16 bit/44.1kHzのCD音質、時間は20秒/曲くらいでしょうか。
正直、このCD音質でも結構良い音です。これでハイレゾならば、かなり期待できるな…と思わせてくれますね。勧誘法としては「上手いな…」と唸らされてしまいます(笑)。
とりあえず、1ヶ月は無料という甘い誘いに乗せられて契約してみましょう。当然その期間内ならキャンセルは可能なわけですから。
WiiM Proのスマートフォンアプリ「WiiM Home」はQobuzにも対応しているので、アプリを変えずにシームレスにAmazon musicとの聴き比べが出来ます。ハイレゾ音源には例の統一ロゴが付けられているので分かりやすいですね。いつもの試聴曲ドナルド・フェイゲン「H Gang」を用意して、聴き比べてみましょう。
こ、これは…なるほど、Qobuzの音質が明らかに上回っていると言えますね。冒頭からわかってしまいまいした。音の広がりがまず違いましたね。そしてベースの低音がタイトかつ力強く量感も伴って響き、ヴォーカルは前に出て各楽器は立体的に定位する…
Amazon musicでも味わえていたと思っていたのですが、Amazonに戻すと広がりは狭くなって定位感も前後が薄くなって横だけの広がりとなります。うーむ、Qobuzやりますな…ある意味「聴かなきゃ良かった、そのままでも十分幸せだったのに」というやつですね。
まあ、色々聴いていきますね。最近ベストアルバムを発表したメロディ・ガルドー。初ハイレゾ化された音源も多く、嬉しいところですね。そんな中から1曲目の「Baby, I’m A Fool」を聴いてみましょう。
出だしのストリングス。ここで明らかな違いが出ました。こういった弦楽器の艶っぽさ、柔らかさとそれでいてきっちりと立ち上がりが良い感じはQobuzが圧倒します。私自身はクラシックをあまり聴きませんが、「クラシックに強い」という事はこれだけでも窺い知る事ができますね。なるほど~。あとはヴォーカルの口の小ささ、音場の立体感と定位する様も見事です。左右だけでなく前後の広がりが本当に美しく出ているな、と嘆息させられました。キレはあるけどキツくならない。なんだかオーディオをグレードアップしたように感じますね。
中には「それほど変わらないかな」という音源もありました。例えば同じドナルド・フェイゲンでも名盤「ナイトフライ」を聴き比べると、違いが無いわけでもないですが目立ったものではありませんでした。まだ聴き比べる必要はありますね。
音質に関して言えば、もう契約を結ぶしか無い…と諸手を挙げて降参する状態です。あとは収録曲ですね。今のところは例えば試聴に使っているシーネ・エイ「Dreams」がQobuzには無い、(←ありました、別人として登録されていました。)曲(またはアルバム)数についてはこれから検索していくと出てくるのかもしれません。しかし、現時点で特に不便を感じるレベルではないですね。さあ、1ヶ月後はどうしているか…そのまま課金期間に入るのか、「キャンセル」ボタンを押すのか…明日はどっちだ?
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