ネット音質向上は対策あるのみ

AUDIO
Exif_JPEG_PICTURE

※この記事にはプロモーションが含まれています。

古の時代より(?)、PC周辺とオーディオは相性が悪いと言われてきました。曰く「パソコンはノイズの塊、部屋も別にした方が良い」「電磁波でオーディオの音は乱される」などなど。

はい、決して間違ってはいないと思います。

CDとレコードのみ音源とするならば、それも良いかもしれません。さらにオーディオ専用ルームがあれば、言う事無いですよね。

しかしですよ、大抵の人は自分の部屋があれば良い方でしょう(違うかな?)。PCがノートならば部屋を選ぶことは無いにせよ、やはり自分の部屋にデスクがあればそこが作業場になるのではないでしょうか。さらにはWi-Fiといった無線がネット回線のデフォルトになっている現状は、「我々は決して無菌室を作る事はできない」ということを意味していると思います。

私は幸い、自分の部屋を小さいながら確保して(感謝しております)おり、そこにオーディオラックはもちろん、Mac miniを設置したデスクも置いています。レイアウトにかなり苦心しましたが、制限のある中でどこまでやれるか、というのは結構楽しいものです。仮に、理想を全て実現できてしまったら、もうその趣味は終了じゃないでしょうか。

それはともかく、現代はもはやPCやインターネットは生活に欠かせないもの。ネガな部分があってもうまく共存していなければなりません。

とは言え、確かにこれらはオーディオにとって良くはないですね。良くないのであれば、出来るだけ改善を図っていくのは当然のことと言えましょう。これまでオーディオを弄ってきて培った経験を、新しいところで生かしてやればいいのです!

…などとエラそうに言っておりますが、やることと言えば「効果がありそうな箇所にとにかく何らかの対策をしてみる」だけでございます。しらみ潰しです。往年のサッカーイタリア代表ガットゥーゾのように、潰しまくるのみなのです。現在の日本代表ですと遠藤航ですね。

潰す箇所というのは、大別すると以下のようになりますでしょうか。

  • ルータ周り
  • PC周り
  • 電源周り

各項目は、互いに関わり合っているのではっきりとは分けられないものではありますね。PC周りは先日電源ケーブル交換を済ませていますし、まずはサブスクなど配信にとっては最も根幹な箇所であるルータ周りから見ていきましょう。

現在は住んでいる集合住宅の光通信環境は各部屋には昔ながらの電話線を使っていた「VDSL方式」から「光配線方式」になり、戸建て住宅と同様屋内に光ケーブルが入って来ております。終端装置とWi-Fiルータは大きな一体型になっています。(一体型になっていない場合は、機器間を繋ぐLANケーブルをオーディオ用途にするだけで結構違いますので、参考までに。)方式が変わるだけで、実際かなり音も良くなりました。やっぱり電話線で中継するのはネックになっていたんですね。さてここに施している対策ですが、まずは機器のACアダプタにノイズフィルターを咬ましています。「NFJ」のフィルタで「petite susie」という、安価ながら効果があるので有名になりましたね。

左が今回紹介した「petit susie」。右はキャパシタの「petit tank」。

また、ACアダプタからコンセントまでの電源ケーブルを交換しています。いわゆる「メガネ端子型電源ケーブル」というやつで、オヤイデの白いケーブルです。安価ですが純正のものに比べれば効果があります。

電源ケーブル。オヤイデの「NEO」というシリーズですね。

そしてルータ本体への対策ですね。まず、4つあるLANポート全てに蓋をして塞いであります。そのうち1つのポートの蓋として「ターミネーター」を挿しています。これはLANポートの動作を停止させることでノイズの侵入を防ぐ効果のあるものです。私は他の人が自作したものを安価に購入していますが、アコースティック・リバイブやJSPCオーディオさんで販売しています。個数が欲しいので、これらメーカー品にはなかなか手が出ませんが…金銭的に余裕のある方はどうぞ(笑)。

ルータです。対策はあまり見栄えの良いものではありませんね…

ルータには他にも除電テープノイズ吸収シートなど、効きそうなものをペタペタ貼り付けております。見栄えは悪くなりますが、ルータのようなペナペナした筐体のものには制振的な効果もあるかもしれませんね。

ノイズ吸収シート。Amazonで購入しました。
「エレスタ」の除電テープ。こちらは主に静電気に効果があります。

「本当は」このルータからLANケーブルを自室まで引っ張った方が音質的には有利なのでしょう。しかし、色々シミュレーションしてみて断念しました。壁に穴を開けずにケーブルを引っ張り込むことができません。賃貸なので無理はできませんね〜やむ無し。先ほども言いましたように、制限がある中で頑張るしかないのです。これが人を成長させるのです(?)。

そこで登場したのがWi-Fi中継機。建物が鉄筋コンクリートなので、どうも電波が届きづらい環境だったのでオーディオ用途ではなく自室で使用しているのです。これから有線でハブを介してPCに接続しているのですが、当然この中継機も対策せねばならないわけですね。

対策はルータと同様のLANターミネーターを2本挿しております。さらに強化したのが電源周り。電源ノイズフィルターとしてifiオーディオ「iPurifierDC」(これは現在「DC2」になっています)を贅沢に使用しました。まあ、これは元々別の箇所に使用していたのを使わなくなったので、こちらに移動したわけです。なかなか最初からこの箇所のためにこれを購入するのは厳しいですね(笑)。

対策まみれのWi-Fi中継機。ノイズフィルターにはさらに対策が…また話します。

さらに!そこから伸びるACアダプタを交換しました。同じifiの「iPower」です。これは中古で入手しました。現在はヴァージョンが「2」になって価格も上がってしまいましたね…

パッと見は普通のACアダプタです。しかし効果は絶大!

この電源対策ダブルコンボで、予想以上の音質向上を果たしております。抑圧されていた部分が解放された感じでしょうかね。やはりACアダプタ周りは重要ですし、非オーディオ機器は対策次第でかなり向上を果たすことが可能と言えますね。逆に言えば、素のままだといかに足を引っ張っているかという証左でもあります。

今回はこの辺で。次回はこの中継機から先について、お話ししたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました